驚異の19歳・ネイマール日本上陸！サントスが柏レイソルを一蹴して決勝進出！

「TOYOTAプレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2011」は14日から準決勝に突入。14日は豊田スタジアムにて南米王者・サントスFC（ブラジル）VSJリーグ王者・柏レイソルが行われました。サントスはリベルタドーレス杯を48年ぶりに制したブラジルの名門チームで、ネイマール、エラーノ、ガンソ、ダニーロ、ボルジェスなどブラジル代表選手が多数在籍しています。特に弱冠19歳でチームの主力を担っているネイマールは、次代のスーパースター候補の一人とされています。
これが３試合目となる柏レイソルは、１回戦でオークランドシティに快勝し、準々決勝では北中米王者のモンテレイにPK戦の末に勝利し、準決勝まで駒を進めました。快進撃が続くレイソル、ネルシーニョ監督の名采配で南米のタレント軍団から大金星を挙げ、アジア勢初の決勝進出なるか？


両チームのスタメン
柏レイソル
GK 21 菅野孝憲
DF　4 酒井宏樹
DF　5 増嶋竜也
DF　3 近藤直也
DF 22 橋本　和
MF 28 栗澤僚一
MF　7 大谷秀和
MF 10 レアンドロ・ドミンゲス
MF 15 ジョルジ・ワグネル
FW 19 工藤壮人
FW 18 田中順也

サントス
GK　1 ラファエウ
DF　2 エドゥー・ドラセナ
DF　4 ダニーロ
DF　6 ドゥルバウ
DF 14 ブルーノ・ロドリゴ
MF　5 アロウカ
MF　5 エンリケ
MF　8 エラーノ
MF 10 ガンソ
FW　9 ボルジェス　
FW 11 ネイマール


サントスのボールでキックオフしたこの試合、開始早々の１分、サントスは左サイドからのFKをエラーノが蹴り込むも、酒井がヘッドでクリアします。５分、アロウカの浮き球の縦パスを柏DF・近藤がクリアミスし、ペナルティエリア内にいたネイマールがボールを奪って右足でシュートを放ちますが、ボールは惜しくもポスト直撃。いきなりの決定機を逃してしまう。ピンチを凌いだ柏は８分、ジョルジワグネルが左サイドからミドルシュートを放つも、GKに抑えられます。16分にはレアンドロが狙うもGK正面。
迎えた前半19分、サントスは右サイドでボールを奪い、中盤のガンソの縦パス→ネイマールが右足の切り返しで大谷をかわした後、左足のループシュート。ボールはそのままゴールネットに吸い込まれた！ネイマールの芸術的ゴールでサントスが１点を先制！さらに24分、左サイドのドゥルバウのパス→ボルジェスが中央から右足一閃！ゴール右隅に決まり１点を追加！南米王者の貫録で２－０と柏を突き放します。連続ゴールにサントスサポーター大興奮だ！
２点を追う柏は、26分に酒井がドリブルからスルーパスを出し、田中がシュートするもDFに当たる。38分に酒井のクロス→ワグネルがシュートしようとするが、ダニーロのスライディングに阻まれる。41分、やや右の位置でFKを獲得し、レアンドロ→ワグネルが狙うも壁に直撃。跳ね返りをワグネルが右足ボレーを放ったが、GKに弾かれてしまう。枠内に飛んだものの及ばず…。

後半、柏は工藤を下げて北島秀朗がピッチに入る。ベテラン投入で流れを変えられるか？後半５分、サントスはネイマールのスルーパスを受けたガンソがエリア内に進入してからシュートするも、GK・菅野が足でセーブ。ガンソは８分にもネイマールとのワンツーからミドルを放つもGK正面。後半９分、柏は左CKを獲得し、ワグネルのセンタリングに酒井が頭で合わせてゴール！２－１と１点差に迫ります。柏は１点返した勢いでさらに攻め込むも、サントスDFの前に同点ゴールが奪えず。
サントスは後半15分にダニーロのグラウンダークロス→ボルジェスがDFに囲まれながらシュートもDFにブロックされる。18分、中央でドリブルを見せていたネイマールが倒されてFKを獲得。このFKをダニーロが狙い、壁の右を巻き、ワンバウンドしてゴールイン！GK菅野一歩も動けず…。ダニーロの鮮やかなFK弾で３－１と再び２点差に拡げます。
柏は後半20分、田中を下げて澤昌克を投入。その直後、右サイドのスローインから澤がドリブル突破し、中央への折り返しをレアンドロが走り込むも、先にDFに触られる。23分にはレアンドロの縦パスに北嶋が抜け出すもシュートはバーの上。28分にはエリア付近でFKを獲得し、レアンドロが狙うも決まらず。30分、ワグネルがスルーパス→澤が抜け出してシュートするが、ポスト左にあたりノーゴール。これは惜しい！37分、右サイドの酒井の縦パス→レアンドロクロス→北嶋飛び込むも届かず、澤がスライディングで詰めるも押し込めず、バーを超えてしまった。澤、またしても決められない！
残り５分、サントスは途中出場のイブソンがエリア左からシュートを狙うも、バーに直撃してダメ押しゴールならず。その後に柏が右サイドのクロスに北嶋が合わせるもDFに阻まれ、こぼれ球を近藤が詰めるもサントスDF陣がクリア。柏はロスタイムに反撃を試みるも及ばず。試合は３－１でサントスが勝利し、決勝進出を果たしました。


いや～サントスは強い！Jリーグ王者の柏レイソルに南米王者の貫録を見せつけてファイナル一番乗りを果たしました。日本初上陸のネイマールがいきなり本領を発揮し、柏DF陣の強い当たりに苦しみながらも、挨拶代わりの左足ループシュートを見せました。19歳とは思えないような華麗なゴールに豊田スタジアムも大いに沸き上がりました。２試合で神懸かりなセーブを見せた菅野選手もただ見送るだけでした。
２点目を決めたボルジェスは、以前ベガルタ仙台でプレーし、J２得点王になった選手。ブラジル全国選手権で得点王に輝き、30歳で代表入りした遅咲きのストライカーが日本で凱旋ゴール。そして３点目のダニーロのFK弾は、現時点でのベストゴールといえるでしょう。ゴール右に逸れるかもしれないようなシュートを直接決めるなんて凄いとしか言えません。
一方敗れた柏レイソルは、快進撃が止まったものの、サントスを相手に大健闘といえる内容でした。後半９分にCKから酒井選手のヘディングゴールで１点を返し、後半20分過ぎには決定的なシーンが何度もありましたが、あと一歩及びませんでした。良いクロスが上がってもフィニッシュがなかなか決まらず、特に途中出場の澤選手は２度も決定機を外し、後半30分にはポストに弾かれ、37分にはスライディングシュートをふかしました。２つとももったいなかったなあ。
18日は３位決定戦に回る事になりましたが、レアンドロと栗沢選手が累積警告（２枚）で出場停止。この２人を欠くのは痛いし、レアンドロ不在で３決に臨まなければならないので非常に厳しい戦いになるでしょう。MVP男の穴を埋めるのは一体誰？

準決勝第１試合は南米王者・サントスが勝利。15日の第２試合は、優勝候補の最有力である欧州王者・バルセロナが登場！対戦相手のアルサッドはバルサにどう立ち向かう？メッシやイニエスタ、セスク・ファブレガス、ダビド・ビジャといったスター選手を日本で見られるのは本当に嬉しい限りです。バルサ劇場楽しみだな～。