8月を17勝5敗1分けで終えた福岡ソフトバンクホークスは、9月1日から西武プリンスドームに乗り込んで埼玉西武ライオンズとの3連戦に挑んでいますが、初戦は3-13で惨敗を喫し、9月最初の試合は黒星となりました。今年もまた「魔の9月」となり、失速してしまうのではないかと心配してしまいます。連敗だけはしたくない2日は、西武・郭俊麟VSソフトバンク・バンデンハークの先発で始まりました。
両チームのスタメン
埼玉西武 ソフトバンク
1(中)秋山翔吾 (二)川島慶三
2(二)浅村栄斗 (右)中村晃
3(右)脇谷亮太 (中)柳田悠岐
4(三)中村剛也 (左)内川聖一
5(一)メヒア (指)李大浩
6(左)栗山巧 (三)松田宣浩
7(指)森友哉 (一)カニザレス
8(捕)炭谷銀仁朗 (遊)今宮健太
9(遊)鬼裕司 (捕)細川亨
(投)郭俊麟 (投)バンデンハーク
1回、ホークスは1死1,2塁の場面で、4番・内川が西武先発・郭俊麟の初球ストレートを捉え、ライト前へのタイムリーヒットを放ち先制点を奪う。なおも1,3塁でイデホの場面で郭俊麟が暴投を犯して追加点を挙げると、イデホのあと一歩でホームランというレフトフェンス直撃のタイムリー2塁打を放ち3点目。松田三振で2死後、カニザレスがライト前にポトリと落ちるタイムリーヒットを打つ。ホークスは3本のタイムリーヒットで、4点を奪いました。
4点の援護を貰ったホークス先発のバンデンハークですが、1回裏に2死走者無しで3番・脇谷にストレートを痛打され、ライトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1点を失う。さらに2回、連続四球で無死1,2塁のピンチを背負い、森友哉にセンター前へのタイムリーヒットを打たれて2点目を喫します。
追加点が欲しいホークスは3回、内川のヒット&盗塁、カニザレスの四球で2死1,3塁のチャンスを作るも、今宮が倒れて無得点。4回は2死ながら走者2人を置くも、内川が倒れて2者残塁。
5回、バンデンハークは先頭の秋山に3塁打を浴びると、脇谷の2塁ゴロの間に1点返される。バンデンハークは5回まで3失点を喫したものの、勝ち投手の権利を得て降板。
ホークスは6回から継投に入り、6回は2番手・岩嵜翔、7回は3番手・森唯斗が無失点に抑え、1点リードを守り抜きます。しかし8回、4番手の五十嵐亮太がメヒアにヒットを打たれ、2死1,3塁で代打・大崎雄太朗にライト前タイムリーを浴びてしまい、4-4の同点とされる。同時にバンデンハークの勝ち投手の権利も消滅。
試合はこのまま延長戦に入り、11回にホークスが2死から川島がレフトフェンス直撃の3塁打を放って勝ち越しのチャンスを作るも、中村晃がセンターフライに倒れて無得点。その裏、10回から5番手で登板している柳瀬明宏が3つの四球を与え、2死満塁と一打サヨナラのピンチを迎えたが、脇谷を空振り三振に切り取り、サヨナラを阻止。
同点のまま迎えた12回表、無得点だと勝ちが無いホークスは、先頭の柳田が西武7番手・田中靖洋の4球目のストレートをフルスイング!レフトへの大飛球は、スタンド上段に飛び込む完璧なソロ本塁打!柳田の一発でホークスが5-4と試合の均衡を破ります!そして12回裏は、守護神・サファテが西武の反撃をゼロに抑えてゲームセット。延長戦を制したホークス、西武に競り勝ちました。
◇パ・リーグ 2015年9月2日(水)
西武VSソフトバンク 23回戦
(ソフトバンク 14勝7敗2分、西武プリンスドーム、観衆17676人)
H 400 000 000 001 5
L 110 010 010 000 4
(延長12回)
勝利投手 [ソ]柳瀬(1勝0敗0S)
敗戦投手 [西]田中(0勝1敗1S)
セーブ [ソ] サファテ(4勝0敗34S)
本塁打 [ソ] 柳田 29号(12回表ソロ)
[西] 脇谷 3号(1回裏ソロ)
今回の試合は、初回に4点を奪って幸先の良いスタートかと思われました、しかし、先発のバンデンハーク投手が5回まで3失点を喫し、8回に一旦は同点に追いつかれてしまいました。それでも12回に柳田選手の決勝ホームランが飛び出して勝負あり。5時間13分の熱戦に勝利し、3試合ぶりの勝利を手にしました。もし引き分け以下だったら、この先ズルズル負けが込みそうな気がしたけど、なんとか勝ってくれてよかったです。
先発のバンデンハーク投手は、5回まで104球を投げ、被安打5・6奪三振・3四死球・3失点。初回に西武の1,2番を連続で三振を奪った後に一発を浴び、2回には連続四球から森選手にタイムリーを打たれました。その後も毎回ランナーを出す苦しいピッチングを強いられて5回降板。その後に中継ぎが打たれたため、8勝目はお預けとなりました…。
この試合の勝利投手は、5番手で登板した柳瀬投手。延長10回から2イニングを投げて、西武打線を無失点に抑えました。10回に中軸を3者凡退に抑え、11回は2死満塁のピンチをゼロに抑える粘りのピッチングを見せました。今季は8月まで1軍に呼ばれませんでしたが、9月1日に1軍に登録され、2試合目で今季初白星を挙げました。
打線の方はチーム全体で11安打。延長12回に勝利を決定付ける一発を打った柳田選手は、前日に続き2試合連続のホームラン。前日は右中間への特大アーチ、この日はストレートを逆方向へ弾き返すという、柳田選手らしい一発を放ってみせました。これでホームランの数も29本となり、30本塁打に王手です。
柳田選手以外では、1番に起用された川島選手が3安打の猛打賞。内川選手とカニザレス選手がともに2安打1打点を挙げております。カニザレス選手も再昇格してすぐ結果を出しましたね。
この日は首位・ホークスが勝利し、2位・日本ハムが4位のロッテに敗れたため、優勝へのマジックナンバーが「16」に減少。ゲーム差も再び「9.5」に開きました。3位争いの方は、西武とロッテのゲーム差は「0」です。クライマックスシリーズはホークスと日ハムの進出は確実、3位争いは終盤までもつれ込みそうです。
1勝1敗で迎える3日の3戦目の予告先発は、ソフトバンク・攝津正VS西武・牧田和久となっています。約2週間ぶりの登板となる攝津投手、ここまで4連勝と絶好調です。スッキリするような勝ちっぷりを見せてほしいぞ。3日はハリルジャパンとホークスが共に勝って、最高の1日になりますように。