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3日間開催の最終日の21日は、中山競馬場で菊花賞へのトライアルレース、第69回朝日杯セントライト記念(GⅡ・芝2200m 15頭立て)が行われました。日本ダービー2着⑥サトノラーゼン、皐月賞3着⑬キタサンブラック、小倉記念で古馬相手に2着と健闘した③ベルーフ、弥生賞2着⑫ブライトエンブレム、デビュー2戦2勝の⑤ロッカフェスタ、青葉賞2着⑩タンタアレグリア、⑦ミュゼゴースト、⑧レッドライジェル、⑭グリュイエールなど、3歳馬15頭が菊花賞への優先出走権獲得を目指して参戦しました。
15頭ほぼ揃ったスタートで始まったこのレース、スタンド前の先行争いで、④ミュゼエイリアンが先手を取るが、ミュゼゴーストとキタサンブラックも先行。タンタアレグリアとベルーフも先団に入り、サトノラーゼンは中団につけ、ロッカフェスタとブライトエンブレムは後方の位置、レッドライジェルがポツンと最後方でスタンド前を通過した。
1コーナーを回り、外回りコースに向かうところで、エイリアンが単独先頭、キタブラが2番手追走、3番手に①ウイングチップ、4番手⑪スモークフリー、ゴーストが5番手追走。6,7番手の位置に②ジュンツバサとベルーフが並走している。中団には、8番手アレグリア、その後ろの9番手にラーゼンがいて、外側の10番手グリュイエール。中団より後ろの位置には、ブラエンがグリュイエールをかわし、ロカフェスと⑮ブランドベルグが12,13番手で並び、14番手⑨タケルラムセス、そしてライジェルがまだしんがり追走。
3コーナーに入り、ミュゼエイリアンがゆったりとした流れで先頭をひた走り、キタサンブラックがまだ2番手。サトノラーゼンは中団に控えたままだが、ジョッキーが手綱を引っ張っている。ベルーフは6番手のまま、タンタアレグリアとブライトエンブレムが外からジワジワと上がってきた。
15頭一団の状態で4コーナーから最後の直線コースへと差し掛かり、今度はキタブラが先頭に躍り出るが、エイリアンがまだ内で粘る。3番手争いではベルーフ・アレグリア・ウイングが競り合う。ラーゼンも追い込んで来たが、伸びを欠いているか?ゴールまで残り100mを切り、キタサンブラックが抜け出し、後続の追い上げを振りきり先頭ゴールイン!キタサンブラック、得意の中山コースで重賞2勝目を挙げました!
セントライト記念 全着順&払戻金
1着⑬キタサンブラック 2分13秒8
2着④ミュゼエイリアン 3/4馬身
3着②ジュンツバサ アタマ
4着①ウイングチップ ハナ
5着③ベルーフ クビ
6着⑩タンタアレグリア クビ
7着⑥サトノラーゼン クビ
8着⑧レッドライジェル ハナ
9着⑭グリュイエール クビ
10着⑫ブライトエンブレム 3/4馬身
11着⑨タケルラムセス 3/4馬身
12着⑮ブランドベルグ 1馬身1/4
13着⑦ミュゼゴースト 1/2馬身
14着⑪スモークフリー クビ
15着⑤ロッカフェスタ クビ
単勝 ⑬ 1,250円
複勝 ⑬ 450円 ④ 820円 ② 920円
枠連 [3]-[7] 1,570円
馬連 ④-⑬ 13,320円
馬単 ⑬-④ 24,230円
ワイド ②-④ 10,330円 ②-⑬ 6,370円 ④-⑬ 4,180円
3連複 ②-④-⑬ 125,690円
3連単 ⑬-④-② 618,050円
菊花賞トライアル・セントライト記念は、単勝6番人気のキタサンブラックが勝利。2着争いは混戦となりましたが、9番人気のミュゼエイリアンが2着、10番人気・ジュンツバサが3着に入り、この上位3頭が菊花賞(10月25日@京都)の優先出走権を獲得しました。キタブラとエイリアンはスタートから前のポジションでレースを進め、そのままワンツーフィニッシュを決めました。3番人気のベルーフは5着、1番人気だったサトノラーゼンは7着、2番人気のブライトエンブレムは10着と上位人気は総崩れ。ラーゼンは3コーナーで岩田康誠騎手が手綱を強く抑え、それから馬群の中に突っ込みましたね。
勝ったキタサンブラックは、今年3月のスプリングステークスに次いで重賞2勝目を挙げ、通算成績も6戦4勝。鞍上の北村宏司騎手は同レース4勝目を挙げました。この日は馬体重が前走12キロ増の532キロで出走し、道中は2番手をキープし、直線に入ったところで先頭に立つと、ゴール前で突き放しました。中山コースでは、3戦2勝・3着1回と相性が良いですね。
この日は馬主の北島三郎さんも観戦に訪れ、レース後の表彰式では優勝カップを掲げて大喜び。「次の菊花賞で優勝したらライブをやる」という公約も掲げました。これまでに2度も宣言したんですが、皐月賞で3着、ダービーは14着。3度目の正直でライブが実現するでしょうか。そのためにも、キタサンブラックには菊花賞で頑張らないとね。
9月27日は、阪神競馬場で菊花賞トライアル「神戸新聞杯」、中山競馬場で「産経賞オールカマー」が行われます。
神戸新聞杯は、ダービー後に骨折が判明したリアルスティールが復帰。他にも2戦2勝・キロハナ、タガノエスプレッソ、ワンダーアツレッタ、レッドソロモン、リアファル、トーセンバジル、アルバートドック、ティルナノーグなどが登録しています。リアスティが復活をアピールするか?それとも夏に力をつけた馬が波乱を起こすのか?
オールカマーには、2014年オークス馬ヌーヴォレコルト、GⅠ2勝のロゴタイプ、宝塚記念3着・ショウナンパンドラ、新潟記念2着・マイネルミラノ、ハギノハイブリッド、サトノノブレス、ゴールドアクターなどが出走予定。秋の古馬GⅠに繋がる一戦を制するのは?
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