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★★ 2008/12/27 石浜 ★★

2008-12-27 | 宮城の海
天気:曇り時々晴れ&強風・・・
海況:波なし
水温:10~11℃
透明度:5~6m

仙台は朝から雪がちらつき、三陸道を走っていると見事な雪景色。
矢本を過ぎた頃から、厚い雲の隙間から青空が見え始めてちょっと安心です。
しかしながら、今日一日強風風向きは石浜的には良いんですけどね・・・。こんなに強いと、有り難くない・・・。
陸上の寒さを覚悟して、今年最後の石浜ダイビングです。

本日は、茨城からお越しの、JAHご一行様と潜ってきました。

リクエスト頂いたクチバシカジカは、抱卵している個体と、そのすぐ近くに隠れている若い個体を観察しました。若いクチバシカジカはとても見やすい場所に隠れているので、2頭身のユニークな姿が良く判ります。じっくり撮影することが出来ました。
赤いダンゴウオは2個体。いつもなら、撮影しようとするとすぐに海草の裏とかに移動したりするのですが、今日は「寒い中、遠路はるばるようこそ」ということ?で、あまり動かずにいてくれました。
また、それより一回り大きい、ナメ系のダンゴウオも全く動かず撮影させてくれて、Sさんの写真にはタラコ唇の愛嬌ある顔がばっちり写っていました。
タラコ唇といえばフサギンポ。只今抱卵しています。上手く体を使って卵を守り、奥にある卵塊を少しも見せてくれませんでした。
アイナメの抱卵もまだ続行中です。観察した2ヶ所では、そろそろハッチアウトしそうな卵塊だらけでした。親の体色もすでに綺麗な金色ではなくなり、卵を守り続けて疲れが滲み出たような、黒ずんだ黄土色へと変わっています。子育て終了までもう少し!頑張って下さい!!
岩の小さな穴の中を覗くと・・・丸くなって休んでいるスナビクニンがいます。今日見たのは、白地水玉と、オレンジ、そして白地にストライプの3個体。穴の中で撮影し難いのですが、Kさんは水玉もオレンジも上手に撮っていましたね。また、ストライプ君ですが、そのラインが少し青みがかっていて目を引きました。
そうそう、サメガレイも出現。皮膚がボコボコしていてサメ肌だからサメガレイ?あまり機敏じゃない動きで、くねくねふわふわ~っと移動して行きました。
ウミウシでは、久し振りにヒメキヌハダウミウシを観察。体が細い上に、大きくなっても1cm程の小型のウミウシです。
他、ウミフクロウ、コモンウミウシ、カドリナウミウシ、シロウミウシ、チシオウミウシ、イソウミウシの仲間、アメフラシなど。

この冬一番の寒気の中、東北までお越し頂きありがとうございました。
アリエルスタッフも、石浜の生物達も、そして牛タンも、またのお越しをお待ちしております

(担当:大島、SHIHOKO)