アリエルは今日も○○です!

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★★ 2008/11/24 石浜 ★★

2008-11-24 | 宮城の海
天気:晴れ
海況:波なし
水温:13~14℃
透明度:6~12m

この連休、大島は千葉県勝浦ツアーに行っております。
海はどうなのかな?と思っていましたが、「○○が出た」とか「○○を見た」とかいう話はまだ聞いておりません。
しかし、宿泊先の夕食で「アワビの踊り焼が出た」という写メが届きましたよいいね~。

さて。勝浦ツアーはまた別の話ということで・・・。

今日は石浜へ行ってきました。
太陽が出ていて波も穏やか、浅場はクリアな水です。

「今頃はクサウオが出てくるぞ~」というBショップのWさん。
なんと、お言葉通り!クサウオが出現してくれました
体長40㎝ほどの、のっぺら坊みたいな魚。地方名はグンズラボウです。
 40㎝くらいの体を丸めて休憩中
同じクサウオ科の仲間ですが、こちら↓は小さくて可愛いイメージのスナビクニンです。今日は、オレンジ色の個体を2匹観察しました。
 同じく体を丸めています。体長3㎝程。

アイナメの抱卵が熱い季節です!
婚姻色見事なアイナメが、あちらでウロウロ~こちらでウロウロ~。
個体によって、性格も全く違います。
気弱な奴は「ダイバーが近付いて来そうだ…」と思うや否や、さ~っと逃げて遠巻きに見ています。
勇敢な奴は、マスクを覗き込むようにして眼を飛ばしてきます。さらにダイバーがそこから立ち去る時も、執拗に追いかけてきて「もう来るな!」的に睨む睨む!
メスにモテモテのイケメン君もいました。卵塊がざっと10個以上!風貌も貫禄ある個体でした。
 イケメンアイナメ。沢山ある卵塊を体張って守っています。
 産み付けられて間もない卵。白と紫の2色が写ってます。
 眼が確認出来るくらいに成長している卵。
 この卵塊はすでに巣立った後の殻と、巣立ちスタンバイしている稚魚たち。

ダンゴウオは日々成長しています。・・・とはいえ、体長まだ1cm弱。小さい魚なので、肉眼で見るより撮影したほうが表情や全体像が良く判りますよ。
 オスの個体。

他に見た生物
クチバシカジカ、フサギンポ、コケギンポ、マコガレイ、メバル、ベロ、オキタナゴ群れ、ヨツメダコ、ヒメイカ捕食シーン、シロウミウシ、アオウミウシ、ダイダイウミウシ、コモンウミウシ、クロシタナシウミウシ、カドリナウミウシ、カイメンホンヤドカリ、イガグリホンヤドカリ、カムチャッカモエビ、ヨツハモガニ、コイチョウガニ、コシマガリモエビなどなど・・・。

11月29・30日の週末も、石浜に行く予定です。
石浜生物の観察や撮影に来てみませんか。お待ちしております。

(担当:SHIHOKO)

★★ 2008/11/11 石浜 ★★

2008-11-11 | 宮城の海
天気:晴れ
海況:波なし
水温:15~16℃
透明度:7~10m

『ポッキーの日』だそうですが、別にポッキーを買うことはありませんでした。
コンビニで、いつも通りのチョコを買ってしまいました。
・・・そんなもんでしょ。

平日石浜ツアーのリクエストで、3名の参加者と潜ってきました。

目にした生物を鋭く観察するE(HI)さん。
石浜が好きで、のんびり潜りながらカメラで撮影するE(YO)さん。
じっくりと写真撮影をしたいTさん。
皆様がベテランダイバーです!

E(HI)さん目線の生物は・・・。
砂地に潜むイソギンチャクの仲間が、どんどんどんどん砂に潜っていく様子を観察。「いったいどこまで潜るんだろう??」
イワシを捕食中のマヒトデ。器用に口元へカタクチイワシを運んでいく様を、じーっと観察。「表からイワシが見えていたのに、観察しているうちに見えなくなったんだよ~。」と教えてくれました。口元へ運んでいく速さが判りますね。
別の場所では、マヒトデを食べるエゾニチリンヒトデ。大きな体で包みこむ姿に興味津々。
砂地から顔を出すダイナンウミヘビを見て「いったいどのくらいの体長が砂地に埋まっているのか?」と気になっているEさん(もちろん掘り出すことはしませんよ)。そこでEさんは「顔の前に指し棒をちらつかせたらどうかな?」とチラチラ振ってみました。すると、エサか何かと勘違いしたのか、顔を出してくるから面白い!!「じゃあ、黄色い小物はどうかな?」と試してみると・・・それには反応せず。これには私も思わず「へぇ~!面白い!!」
岩の隙間に集まっていたシロウミウシを発見。5匹集まっていましたね。
婚姻色のアイナメ。綺麗な金色にじっくり近付いて、そのウロコの様子を見ていました。

E(YO)さん目線は・・・。
浅場の透明度と陽の差す海中を楽しみます。
岩肌のムツサンゴやウスマメホネナシサンゴ、マボヤなどを楽します。
見せて頂いた写真には、青い海水を背景に、ホヤや岩肌の暖色系を差し込み、穴から顔を出すボルドー色のコケギンポ。素敵な写真でした。
ロープで抱卵しているクジメ。「あれは産みたての卵の色だね~。」と判るところが、さすがです。
スナビクニンやダンゴウオ達を撮影。赤いダンゴウオは2個体を観察&撮影していました。そして、それぞれのヒゲの具合や体色を比べていました。
ふと見上げると、カタクチイワシの群れ。キラキラ輝いています。
そして、私が通ったルートをログに描き、どこに何がいたかをメモするところがまた、さすがです!

Tさん目線は・・・。
一番のリクエストのスナビクニン。前回はストロボが穴の中まで届かず悔しい思いをしたので、今回はライトを装備。しかし前よりライトの当てにくい所にいたので、工夫しながら撮影していました。
そして、カムチャッカモエビ。鮮やかな緑色の個体が沢山いましたね。今日はうねりの影響もないので、海草の中にいるカレ等を上手く撮影していたようです。
真っ赤なダンゴウオやピンクのダンゴウオも、レンズ3枚を使って、その表情が画面で判るほど大きく撮っていました。
クジメ抱卵では、ハッチアウト間近の卵をマクロで撮影。一粒の中に息づいているBABYの様子が写し出されていました。
青い体色に赤い触角とエラが人気のアオウミウシや、地味だけどどことなく自分をアピールしているクロシタナシウミウシ。
フサギンポが「ダイバー大好き」っていうところも、本日初めて見て頂けたのではないでしょうか。

今回初めて顔を合わせた3名ですが、それぞれのダイビングスタイルを満喫して頂けました。
いつの間にか『平日クラブ』みたいな話で盛り上がっていたようです。

ガイドも、皆様目線の楽しみ方を堪能させてもらって、いつもの石浜が3倍楽しめました
ありがとうございました。また行きましょうね

(担当:SHIHOKO)

★★ 2008/11/9 石浜 ★★

2008-11-09 | 宮城の海
天気:曇り時々晴れ
海況:波なし
水温:14~16℃
透明度:7~10m

前線の影響で、寒さが肌に凍みる朝でした。
今日の石浜は昨日の強風で海底の水が上がってきていました。なので、透明度はアップしていましたが、水温は先週より2℃くらい冷たかったです。

さて。本日はファンダイブ・SP・DMコースの皆様と潜って参りました。
報告はファンダイブチームからです。
山形よりお越しのG先生(!?)、Kさん、Tさん。そして久し振りに石浜に潜るYさん。
マクロ世界を楽しんで頂きました。

リクエストは「赤いダンゴウオ」「ウミサボテン」。
ということで、まず真っ先にダンゴウオを見にいきました。
「初めてダンゴウオを見た~」と喜んでいたTさん。ちょこちょこ動いていたチビっ子は、上手く撮影出来たでしょうか。
ピンク色のダンゴウオも観察しましたね。
ウミサボテンは、ポリプを広げている様子を様々な場所で見ることが出来ました。
撮影が難しかったのはスナビクニン。1匹は岩の隙間に隠れ、もう1匹はフジツボの中。ちなみに、あのフジツボの中の個体は、上手く光を当てれば撮影可能ですヨ~!
緑色のカムチャッカモエビを見ている時、近くに姿を現したのはイソバテング!胸ビレと背ビレを広げヒゲのある可愛い姿に、すぐに釘付けになってしまいました。そちらに夢中になり、カムチャッカモエビはおざなり状態・・・。
ヒラヒラと赤い体を漂わしているコブダイ幼魚。
そうそう!砂地には、ダイナンウミヘビがユニークな顔をちょっとだけ出して潜んでいました!!
三陸に来たのなら、絶対見て欲しい魚といえばクチバシカジカです。すっかりオヤスミ中の幼魚は、顔をこちらに向けてピクリとも動きません。初めて見る方にとっては全体像が把握できないような格好でしたが、寝ているところを起こす訳にもいかないので・・・とりあえずそのまま観察・撮影して頂きました。
海草に尾ビレを巻きつけていたヨウジウオBABY。ダイバーのライトが当たると、逃げるように尾ビレを海草から離し、中層をゆっくりと移動してしまいました。
クジメ抱卵はいよいよ終盤。子供達がそれぞれの殻の中でクルクルと動いて、広い海へと旅立つその時をうかがっている状態でした。
他にみた生物
カタクチイワシ群れ、オキタナゴ群れ、フサギンポ、アキギンポ、キヌバリ幼魚群れ、リュウグウハゼ、カイメンホンヤドカリ、コイチョウガニ、ヨツハモガニ、婚姻色アイナメ、アミメハギ、砂に潜ったコモンフグ、シロウミウシ、アオウミウシ、カドリナウミウシ、コモンウミウシ、クロシタナシウミウシ、アメフラシ、数多くのヒラムシなどなど・・・。

Gさん。ダンゴウオの撮影は、次回あの方法でやってみて下さい。
ダンゴウオの可愛い表情が、その場で確認出来ますよ。
また山形の皆様で、石浜に来て下さいね~!!

(担当:大島、SHIHOKO)


★★ 2008/11/3 石浜 ★★

2008-11-03 | 宮城の海
天気:曇り時々晴れ
海況:波なし
水温:16~17℃
透明度:5~7m

連休最終日は石浜へ。
ファンダイブ・SPコース・DMコースの3チームに分かれて潜りました。

報告はファンダイブチームより。
リクエストを頂いた生物に会いに行ってきました。

スナビクニン。白地に水玉の個体が、穴の中に潜んでいます。
真赤なダンゴウオ。
ピンクのダンゴウオ。
カイメンホンヤドカリ。
カムチャッカモエビもいましたが、残念ながら撮影できませんでしたね。
タイヤと砂地の隙間には、アナゴ。「美味しそうだった」という声。
クチバシカジカと、その近くには大きなベニツケギンポ。クチバシカジカが襲われないように、ちょっと追い払ってみました。
順調なクジメ抱卵。すでにハッチアウトし始めている卵塊もありました。
黄金のアイナメや、愛想がイマイチのフサギンポ、カタクチイワシの群れ、キヌバリ幼魚群れ、メジナ幼魚群れ、オキタナゴ群れなど。もう少し透明度が良ければ、ワイド撮影も楽しく撮れるのにな…。
そうそう、久し振りにヨロイメバルと会いました。赤やピンクといった暖色系の体色が目をひくメバルです。
ウミウシでは、シラユキウミウシが登場!白にオレンジのラインと模様が可愛かったです。
他、ネコジタウミウシ、コモンウミウシ、カドリナウミウシ、イソウミウシ属の仲間、シロウミウシ、アオウミウシなど。

 カイメンホンヤドカリとウミサボテン
 ヨロイメバル
 コモンウミシ
Tさん撮影の写真をお借りしました。
ありがとうございます。

(担当:大島、SHIHOKO)

★★ 2008/11/1 石浜 ★★

2008-11-01 | 宮城の海
天気:晴れ
海況:波なし
水温:16~17℃
透明度:4~6m

石浜に到着した直後、大島の声が響きわたります
「マンボウがいる~!!」
えぇ~~~と全員ダッシュで集まり、水面に目をやると、小さいけど確かにマンボウ
喜び勇んで慌てて焦って器材をセッティング
よし、行くぞ~
と、再び水面を確認した時には・・・すでに姿はありませんでした
あぁ・・・スノーケリングでも良かったなぁ

気持ちを持ち直し。石浜の海中へ。

まずはクチバシカジカ。今日は成魚と幼魚を確認しております。
隠れるのが得意で、日本では三陸にしか生息していません。だからこそ、出会った時の嬉しさが大きい魚です。

そうそう!しばらくの間旅に出ていたフサギンポのギンちゃんが、我が家に戻ってきていましたよ。
尻尾を振りながら甘えてくるウナギ犬というイメージ。ブサイクだけど可愛い。
今シーズンもここで、母親として多くのbabyたちを育てることでしょう。
 放浪の旅?それとも別宅あるの?とにかく戻って参りました!
赤いダンゴウオはいつ見てもラブリーです。
この個体↓は、海草の揺りかごでお休み中でした。
 赤い海草と同じ色でカモフラージュしてたけど、見つかっちゃったよ

すっかり人気者として定着したスナビクニンは、相変わらずひっそりと過ごしていました。

季節来遊魚のミナミハコフグ幼魚の黄色、コブダイ幼魚の赤が、石浜の海に鮮やかに浮かびます。
砂地には、マゴチやカレイ、ヒラメの姿。
中層には、カタクチイワシの大群やオキタナゴの群れ。

岩肌をチェックすると数多くのウミウシたち。ネコジタ、コモン、シロ、アオ、ダイダイ、チシオ、クロシタナシ、カドリナなど。
 石浜で観察するのはこの色が多いネコジタウミウシ
甲殻類では、メンコガニ、コイチョウガニ、カイメンホンヤドカリ、コシオリエビ等などを確認しています。

只今抱卵真っ盛りのクジメ。撮影中、アイナメが近寄って来るや否や、凄い形相?で追い払っていました。カッコイイ~!
 一時も休まず、海草に産みつけられた卵を守るクジメ
 見守られてスクスク育っている子供達
そして、クジメよりもう少し遅く抱卵が始まるアイナメたちですが、すっかり婚姻色に染まったオスの姿が見られました。
普段はあまり気に留めないアサヒアナハゼも、そういう季節です。立派な交接器が肉眼でも確認出来るので、一目でオスだと判ります。
アイナメもアサヒアナハゼも、素敵な出会いがあると良いですね~

水中でマンボウは見れませんでしたが、たっぷりとダイビングを楽しんできました。

(担当:大島、SHIHOKO)