花は基本的に、雄しべ雌しべの花軸と萼片と花弁で構成されています。
多くの花はキレイな花びら(花弁)に飾られますが、ムベは、普通は地味な花を支えている萼片が
花びらに見えている。
実は結構、思った以上に多くの花で萼片を花びらだと思って見ている花は多いです。
例えば、アジサイやシュメイギク、オシロイバナなどあります。
(総苞が花びらみたいな花もある、ハナミズキ、ドクダミ等)
▼ムベ(郁子)
アケビ科ムベ属、蔓性、花期:4月~5月、雌雄同株。
葉は互生。掌状複葉で、小葉が5〜7個ある。小葉は長さ5〜10cm、幅2〜4cmの楕円形。
花は下向きに咲き、内面には単紅紫色の筋がある。花には花弁はなく、
花弁に見えていたのは萼片で6個(2列に並ぶ、外側3個は披針形、内側3個は線形)。
雄花 雄しべが6本。 雌花 雌しべが3本。
萼を取り除くと3個の子房です。
庭にあるムベの花何時でも撮れると手抜きしていたら今は枯れ始めています。
花も結構複雑だったんですね。
アケビ科が出てきましたので、アケビも載せておきます。
▼アケビ(木通)
アケビ科ムベ属、落葉蔓性、花期:4月~5月、雌雄同株。
葉柄は長く、3〜10cm。小葉は5枚、長楕円形ないし長楕円状倒卵形、
花序は散房状または総状で下垂し、先の方に数個の雄花、基部に1〜2個の雌花をつける。
雄花は淡紫色、長さ1〜2cmの花柄があり
雄花は淡紫色、長さ1〜2cmの花柄
雌花は紅紫色、長さ4〜5cmの花柄があってやや下垂し、径25〜30mm、
萼片は3枚、長さ15〜20mm、雌しべは3〜6個、円柱形で紅紫色、
▼ミツバアケビ(三葉木通)
アケビ科ムベ属、蔓性、花期:4月~5月、雌雄同株。
花序の先端には雄花が10数個。基部側に大型の雌花が1〜3個つく。
ゴヨウアケビもあるが、アケビとミツバアケビの自然雑種で、花は暗紫色、果実はできない。
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