昨日に引き続き、地味な花木からの投稿です。
▼オニグルミ(鬼胡桃)
クルミ科クルミ属、落葉高木、花期:5月~6月、雌雄同株。
葉の展開と同時に開花する。雌花序は新枝の先端に直立し、雄花序は前年枝の葉腋から垂れ下がる。
雄花序は長さ10〜22cm、小さな雄花が密集してつく。
葯が開き花粉を出し始めたばかりのようです。
雄花が雌花より遅れて咲くことで、一本の木の中で受粉すること(自家受粉)を避け、
異なる遺伝子を持つ別の木の花粉を受け取るための工夫をしているのです。
▼ヒメコウゾ(姫楮)
クワ科コウゾ属、落葉低木、花期:4月~5月、雌雄同株。
和紙の原料として知られるコウゾは本種とカジノキの雑種とされるが自然界では両者の中間種もあり、
コウゾとヒメコウゾを区別せずに扱うことが多い。
その違いは、葉柄の長さがコウゾは1cm以上、本種は1cm以下と短い。コウゾは雌雄異株。
新枝の基部の葉腋に雄花序、上部の葉腋に雌花序をつける。
雄花序は長さ約1cmの柄があり、直径約1cmの球形。
雌花序は柄が短く、直径約5mmの球形で、赤紫色の花柱が目立つ。花柱は長さ約5mm
▼クワ(桑) 別名:ヤマグワ、マルベリー
ワ(桑)は、クワ科クワ属の総称。落葉低木または高木、花期:4月~5月
カイコの餌としてクワが栽培されていたので、この辺りで多くの木がある。
春に花弁のない淡黄色の小花を穂状に下げて開花する 。
雄花、雌花とも花弁が無く、がくは4枚あります。
左は雄花序です。 右は雌花序
雌雄異株または同株。同株の場合は枝により分かれているようです。
雄花は4本の雄しべを持つ。
雌花序は軸の先端に雌花が密集する。花は1本の花柱の先端が2裂する。
花弁などの花被片が無いように見えるが、花柱の基部に子房を包んである。
▼コナラ(小楢) 別名:ハハソ(柞 )
ブナ科コナラ属、落葉高木、花期:4月~5月、雌雄同株、
雄花序は長さが6センチから10センチくらいあり、長く垂れ下がる。
雌花序は短く、新しい枝の葉の脇につく。 色はいずれも黄緑色である。
雄花序 雌花序
▼ニシキギ(錦木) 別名:ヤハズニシキギ、カミソリノキ
ニシキギ科ニシキギ属、落葉低木、花期:5月~6月、
枝に「翼(よく)」と呼ばれるコルク質の羽が付くのが特長
葉腋から、葉より短い柄の集散花序を出し、淡緑色の花を数個開く。
花弁、雄しべは4個、萼は4裂する。 花は両性花。
花の大きさは5mm程度で葉の下に隠れる様に咲きます。花には雌雄がある。
雌花
雄花
▼ゲッケイジュ(月桂樹) 別名:ローリエ
クスノキ科ガッケイジュ属、常緑高木、地中海沿岸原産、花期:4月、雌雄異株
緑がかった黄色の小さな花をさかせますが、白っぽい花びらに雄しべが黄色をふりまいている為。
雌花(雌しべ1個と仮雄しべ4個)は白っぽく見えますので、これは、雄花(雄しべ8-12個)です。
▼マツ(松)
松とは、マツ科松属植物の総称。常緑針葉樹、
松の花には、雌花と雄花があり、先端の一番突端に雌花(りん片からできている)、
茎根元付近にある茶色いのが雄花で花粉をためこんでいる。
雄花(おばな)から飛び散った花粉は風に運ばれ、雌花(めばな)のりん片の隙間から入って受粉します。
受粉した雌花は、成長してマツカサになります。
番外編
▼竹(笹)
竹(笹)が刈り込まれていた残りに花が咲いているを見ました。
花木ではないが、非常に珍しいのでここに載せることにした。
竹の花はめったに見ることができないので、60年に1回咲くといわれている。
種類によって開花時期が違い、その周期が分かっている花はわずかです。
笹は、イネ科ササ属、1年草、
笹は説によっては60年から100年に1度花を咲かせてその後には一斉に枯れると言われています 。
しかし場所が色々ですので、良く見る気がしてます。
まだまだありましたが、名前及び花が複雑過ぎて割愛しました。又別の機会にします。
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