どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

安彦良和原画展

2007年08月04日 21時18分24秒 | その他
以前、駅で見かけて以来、ずーっと気になっていて、ついに行ってきました(^_^; 今日は講演会もあり、ナマ安彦さんを見てお話も聴ける貴重な機会です(^_^)



講演会はミュージアム中央の逍遥展示空間という大きな吹き抜けのある開放的なホールで行われました。

天才とは何か?を主題にして話しを進められました。安彦さんはかなり文学通の様で、石川啄木を一例に揚げていたので、ちょっと嬉しかったです(同郷なもので…)。天才をお題にしたのは、引き合いに出した若き日の、そして夭折した啄木の青臭い一面であり、それに対して自分が虫プロ入社当時に周りから天才呼ばわりされて辟易とし、自分自身はコンプレックスもあり、もっと上手い人が周りに沢山いたので、躊躇してしまったと言う比較なんですね。氏は自分を主張するタイプではなく、とても控えめな人でした。話し方も穏やかでスーッと聴き入ることができました。

その他にも、文化庁主催の賞をもらった時の話しや、神戸の大学でのアニメ教育の話しなど、裏話もおりまぜつつ、丁寧にお話しされてました。授業中に私語が多い三大教授の一人とのことです(^_^) 学生さんがウラヤマシイ。

講演の終盤に来場者へ質問時間を与えられましたので、一番に手を挙げました(^_^; 私はいかにも業界によくいる風貌をしていますので、「どこかでお会いしましたっけ?」などと仰られ(笑)

安彦さんに憧れ影響を受けた者という自己紹介的な話しを長々とした上で(苦笑)、「アニメからマンガへ転身されたのは、どうしてでしょうか?」と言う質問をしました。

安彦さんの仰った事は要約しますと、「ベルリンの壁が崩壊し冷戦時代が終わり、またユーゴ紛争などを経て、アニメがよく主題にするSFやファンタジーを創っていく意味を感じなくなってしまった。それよりも現実を見据え、歴史を表現したいと考えたから…」という様な回答だったと思います(ちょっと舞い上がってましたので、記憶が曖昧に(^_^;)

確かに、リアルだなぁと思っていたガンダムでしたが、現実はそれを追い越し、もはやファンタジーとしてもSFを追及する意味はどんどん失せてしまっている感じもします。でもアニメの企画を立てる場合、歴史モノは難しかったんでしょうし、それならば漫画を個人で執筆した方が有意義だと思われたのでしょうね。そんな風に解釈しました。

まだまだ質問したかったんですが、独占するワケにもいかないので、次の人に…。あ~一日ゆっくりと安彦さんと話しをしてみたいなぁと思いましたね(*^o^*)

帰りにミュージアムショップで、記念原画集を買ったのは言うまでもありません(笑)



原画展とは関係ないですが、ミュージアムの敷地に"トーマス転炉"と言う巨大なモニュメントが展示してあります。



高さ7.6mの偉容な姿は鉄人28号を想起させて迫力がありました。側面の巨大な歯車がステキです(*^o^*)