どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

おもてなしの経営学、読了

2008年07月28日 13時26分34秒 | 
学生時代に創業時のアスキーでバイトし、NTTを経て、米国MS社に開発者として従事、その後独立した方が著者なので、PCの業界や歴史の表裏をまさに身をもって味わってきたワケで、とても面白く読めました。概ね著者のブログをまとめた物らしいので、対談集を除けば(ページ稼ぎという声もありますが(^_^;)買わなくても済む本らしいです(笑)

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由

ユーザー・エクスペリエンスを「おもてなし」と意訳したのは、なるほどねぇ…って感じです。Google社やApple社のiPhoneを取っかかりにして、なぜこれらが日本から生まれなかったのかも言及。やはりソフトウェアからの発想力は大事です。ハード優先にしてしまうとPS3の様な大失敗としてしまうんですね(^_^;

面白かったのはMS社での逸話。著者はWindows95の開発に深く関わっていたそうですが、きっとネット隆盛の時代が来ると予測、ビル・ゲイツにも上申し、今で言えばGoogle社がやっているような事を開発・推進したかったらしいのですが、悉く否定され却下されてしまったと…。その後まんまとやられてしまい、その事も元になって退社ということになったらしいですが、相当口惜しい思いをなさったんでしょうね(^_^;

それにしてもiPhoneの造り込みはソニーを始め、国内企業からは生まれてはこないでしょうねぇ…。電話という機能はなくてもいいくらいのモノだと思います。コロンブスの卵というか、逆転の発想。ジョブズが言った「携帯電話の再発明」というのも決して大袈裟ではない気がします。