赤塚不二夫氏、逝去

予感しつつも、来て欲しくない時が来てしまったかという感じです。正直ショックですね。訃報を聞いてから、以前にも感想を書いた本を読み返したりしています。

６８ページからの「赤塚不二夫が話すんだよ。『偽自伝』かもしれないよ」と武居氏に語りかけるその一節は、読んでいるこっちも涙が出てくる内容です。重たい内容です。比較しても全く意味はありませんが、自分が味わってきた「苦労」と思われる物事も、戦争を体験し、文字通り生死の境を行き来してきた人たちを前にすると、やはり敵わないなぁと打ちのめされる思いです…。

美空ひばりに心酔していた氏。今頃は喜び勇んで真っ先に彼女の元に駆けつけ、デュエットでも懇願しているんじゃないでしょうか…。

戦後ギャグマンガを開発し、自らも実践してきた人生。それだけに…寂しくとても切ないです。

ご冥福をお祈りします。合掌。