どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

20世紀少年、鑑賞

2008年09月21日 17時08分17秒 | 映画
公開初日に観たかったんですが、紆余曲折があり(笑)、やっと行った次第。原作好きですし、作品世界もまさにドンピシャど真ん中の世代なんで、嫌がおうにも高まってしまう期待と、どうせガッカリすることになるだろうという不安ない交ぜの気持ちで映画館に向かいました(^_^;

結果を先に言えば、まぁまぁあんなモンかなぁという感じですねぇ、やっぱり…。

絵的には忠実度が高く、原作を非常に尊重して制作された感じは伝わってきました。公開前から話題になっていたキャスティングも良い感じでしたし。個人的にはヤン坊マー坊の子供時代が最高でした。あ~いうタイプのガタイの大きな悪ガキ、ソックリなのが私の身近にもいたんですよねぇ(^_^;

主役のケンヂは、う~む…やっぱり違うなぁと言うのが正直なところ。唐沢さん、頑張っているんですけど、やはりケンヂではないなと。もっと貧相な感じなんですよねぇ…。熱血振りも方向性が違いますし…。でもまぁ映画の主役としては仕方ないところなんでしょうね。

脚本は、かなり端折りつつも、ほぼ原作通り。冒頭を2014年の海ほたるのシーンから始めると言うのも映画的演出で良かったと思います。ただ演出が良くないなぁと。監督の言に寄れば「正しいロック魂にあふれた映画」ということですが、ところどころそんなシーンは出しつつも、ロック魂を感じることはあまりありませんでした。例えば劇伴そのものに60~70年代の象徴的なロック(あるいはそれを臭わせる音楽)を散りばめるなどした方が断然盛り上がると思うんですよね。ですので、オープニングと最後の方でかかるT.REXに物凄く反応してテンション上がったのですが、本編でそれを感じることはありませんでした(マルオの家でエレキギターをかき鳴らすシーンだけはコダワリを感じましたけど…)。

CGを多用した特撮シーンはそれなりに楽しめました。クライマックスである「血の大晦日」で現れるロボットも良い動きをしていて、原作読んでイマイチ動きが判らない部分の補完にもなりましたし。でも最後の大爆発はチト大袈裟かなと(^_^;

細かい部分ですが、ラーメンを食べるシーン、CG臭く湯気が盛大に上がり過ぎですね(^_^; また原作ではカンナ用に小さなドンブリに分けて食べさせていたのを見て、わかってるな~と感心したんですよ。本当に細かいところなんですけど、子育てしてる実感があるんですよね。私も子供が小さい時分にはよくそうやってましたし。映画では直に食べていたのが微妙にガッカリでした(^_^;

総体的には…、ナントモ言い難いところですねぇ。全三部作で完結するのが前提なので、途中までしか観てない段階なので評価が難しいです。やはり三本観てどうだったか…となるかと。最後まで原作通りに進行させるのか、それともすこしづつ原作から離れていって独自の決着を試みるのか…。お手並み拝見という感じですかね(^_^;



○龍のラーメンではありません(笑)