どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ハイレゾ音源の理解

2015年02月22日 19時44分30秒 | オーディオ&ビジュアル
これがなかなか難しい...映像のハイレゾ(SD→HD)ほどの違いを感じるかと言うとそうでもなくて(^_^;


該当記事の図説を見ていただきたいんですが、原音の滑らかな曲線にどれだけ縦横の目の細かさで近づけるかがハイレゾの道。

一般的に音源が供給されるCDを標準フォーマット(サンプリング周波数44・1キロヘルツ(kHz)/量子化ビット数16ビット(bit)に例えることが多いんですが、そもそも「サンプリング周波数」とか「量子化ビット数」が難しくて判りにくいんですよね(^_^;


グラフの横軸が「サンプリング周波数」で、1秒間に流れる音を44,100個に刻んでいる事を意味しています。

そして縦軸「量子化ビット数」はその一刻みに対して高音から低音までどれだけの幅で表現しているかで、16ビットは65,536段階で音の高さ加減を...う~ん難解ですよね(^_^ゞ

私も判るような判んないようなアヤフヤな理解でいたんですが、ギリギリ理解できたかな?と思えたのはCGの表示規格。

「サンプリング周波数」はCGで言うとことの目の細かさ。液晶テレビも含めて、今のデジタル方式の画像は画素という粒々で出来上がっているワケですが、この粒が1インチ(2.54センチ)の間を何個で刻んでいるかで、きめ細かさが決まるんです。

単位は”ppi”(pixel per inch→1インチ毎の画素数の意)で表しますが、従来は72~75ppiを標準としていたんですが、より滑らかさときめ細かさを求めて、この数値が増えてます。

Apple社が提唱している「Retina」が代表例で、最新のiPhone 6では326ppiとか401ppiに達しています。この数値が増えれば増えるほど滑らかできめ細かく見えると言うことですね。つまりこれが音の「サンプリング周波数」と同義と言っていいと思います。

では「量子化ビット数」はCGに例えると何か?色(パレット)数だと思うんです。1ピクセルの画素に対し選択できる色の範囲です。

現在の色数の標準は16,777,216色(24ビット)から1色を選んでいます。基本的に色素は赤・緑・青の三原色で構成されてますが、各色の濃度の段階と掛け合わせで多種多様な色を表現してます。絵の具を混ぜるのと同じです。

ゲーム機で言うと、ファミコンは8ビットで、256色の種類しかありませんでした。それが世代を経る毎に16ビット(65,536色)、そして24ビットへと進化してきたわけで、それに伴い表現力を増して、リアルな映像も再現可能になったワケです。

音に例えると、1秒間に刻まれた1音がどれだけの幅の音から選択されているか...ということになるのかなと。

この音域は人間の耳が感じ取れる可聴音域を元に算出されてますが、音のハイレゾ化は可聴音域以上の聴き取れない領域まで大きく含んでいる(記事で言うところの『息づかいまで感じる』で、音にならない震動や揺らぎまで判る)のですが、不思議なことにCDでは感じられなかったキメ細かさと、音域の幅広さを拡大する効果が生じてくるんですね。

しかし、理屈と感覚は別物なので、人によって印象も変わってしまうし、再生環境でも大きく影響を受けてしまう。

こう言っちゃうと元も子もないんですが、ハイレゾ音源だけで聞こえる音があるのかって問われればそんな事もないんですよ(^_^; CDでも聞こえる音はちゃんと入ってるんです。

でも歌手の声とかアコースティック系の楽器で違いが顕著になるんですが、歌手の出す声以外の口の開閉やはき出す息、ドラムを叩くときの空気を振るわす響き、ギターの弦を指先でこすれる微細な音とか...もう上げれば切りないほど色々と感じとれるんですよ。

これは先日入手した「はっぴいえんど」のハイレゾ音源でハッキリ感じて聞き取れました。もう嬉しくてニヤニヤが止まらなくなってしまったんです(*^o^*)

どこまで拘るかは人それぞれになってしまうし、興味なければCD(あるいはそれ以下の圧縮音源)で充分になっちゃうし、追求しちゃうと正解のないズブズブの沼に入り込んでしまうと(´Д`;)

なんか暇に任せてダラダラ書いてしまいましたけど、こういうの文章で説明するって難しいですねぇ(´д`)