映画「ちはやふる」の上の句・下の句通して、大人し目ながらも不思議な存在感がある上白石萌音さんが気になり、二年前に主演していた周防正行さん監督作品「舞妓はレディ」を知り、さっそくTSUTAYAでレンタルして観たところ...。
日本人的にミュージカルに対しての苦手意識があり、地に着いてない感があってダメかもなぁと思ってたのですが...良い意味で裏切られ、これがとんでもなく面白い作品でして、メイキング含めてタップリ作品世界を味わいたいと、レンタル版を半分ほど観た段階で止め、急遽Amazonにて「舞妓はレディ スペシャル・エディション(Blu-ray2枚組)」を購入!
タイトル名を見ればたいていの人はすぐ気づくように、オードリー・ヘップバーン主演の名作「マイ・フェア・レディ」のパロディというかオマージュというか...でも周防さんのコダワリ抜いた世界観と破綻のないシナリオでキチンと真面目に作られたコメディ作なんです。
田舎から突然京都に出て来て、舞妓さん志願をし、言語学者に京言葉を教授されながら、艱難辛苦を乗り越えて成長していくという、至ってシンプルなお話しです。
周防さん最初はミュージカルにするつもりはなかったとおっしゃってますが、上白石さんとの出会いがこの作風を産み出すことになったというのがよく分かります。
メイキングに主演オーディションの映像があるのですが、大人しくオドオドしている上白石さんが、特技のダンスや歌を披露すると突然ガラッと人が変わったようになり、輝き出すんですよ。
このコントラスト性が採用の理由みたいなんですが、他の人だったら全く別物の作品になっていたんだろうなぁと思いますね。
これは「ちはやふる」の大江奏役だけを見てもわからなかったことなんですが、とにかく歌なんかビックリするほどソウルフルで上手い(^_^)
すでに「赤毛のアン」とかミュージカルも経験しているというし、物凄い潜在能力を秘めた人だなと...まさに「恐ろしい子」って感じです(*^o^*)
話しを「舞妓はレディ」に戻しますが...。
上白石さんの控えめなキャラクターが群像劇としての触媒的な役割となっているのも良い。
オーディションでの印象であった地味で大人しいというキャラが活かされて、物語が構築されているのがよくわかり、好感がもてます(^_^)
最終的に1年を経て成長し、みごと舞妓となるワケですが、ラストのほう、見世出しの支度を済ませ、三つ指立てて挨拶をするシーンで涙腺崩壊しましたわ(;_;)
これですもん!「晩春」オマージュ全開じゃないですか、周防さん(ノД`)
和服の色柄から、背景の雰囲気まで...さすが小津フォロワーの周防さん!もう...ナンモ言う事ないっすわ...。
ところで、個人的にチクンと心に刺さったのは、濱田岳さん演ずる大学院生・西野秋平というキャラ。
京言葉の研究助手としつつも、実は芸者で政治家の妾であった母の元で生まれた子である事を恥じて嫌い、花街そのものを憎んでいるという人物。
これって、私の母方の祖父そのものなんですね(^_^;
祖父も生涯、そのコンプレックスから抜け出すことはできなかったみたいで、一人娘である母に、一切の芸事につながる習い事を禁じたそうです(一流の人たちが周りにいた環境にも関わらず...)。
ラスト、花街の人たちが繰り出しすミュージカルシーンで、イヤイヤながら引っ張り出されて登場する秋平くんを見て、なんか切ないというか、なんとも言えない感慨をおぼえました...。
上白石萌音さんの存在から、気づかされた同作ですが、非常に良い作品に巡り会えた満足感でいっぱいです(^_^)
と同時に今後の彼女の活躍も楽しみです。個人的には黒木華さんのような古風な女性像に期待してます。着物姿がよく似合うってのもありますが、立ち居振る舞いが美しいし、これから二十代になり奥深さが増せば、すごい女優さんになりそうで楽しみです!
日本人的にミュージカルに対しての苦手意識があり、地に着いてない感があってダメかもなぁと思ってたのですが...良い意味で裏切られ、これがとんでもなく面白い作品でして、メイキング含めてタップリ作品世界を味わいたいと、レンタル版を半分ほど観た段階で止め、急遽Amazonにて「舞妓はレディ スペシャル・エディション(Blu-ray2枚組)」を購入!
タイトル名を見ればたいていの人はすぐ気づくように、オードリー・ヘップバーン主演の名作「マイ・フェア・レディ」のパロディというかオマージュというか...でも周防さんのコダワリ抜いた世界観と破綻のないシナリオでキチンと真面目に作られたコメディ作なんです。
田舎から突然京都に出て来て、舞妓さん志願をし、言語学者に京言葉を教授されながら、艱難辛苦を乗り越えて成長していくという、至ってシンプルなお話しです。
周防さん最初はミュージカルにするつもりはなかったとおっしゃってますが、上白石さんとの出会いがこの作風を産み出すことになったというのがよく分かります。
メイキングに主演オーディションの映像があるのですが、大人しくオドオドしている上白石さんが、特技のダンスや歌を披露すると突然ガラッと人が変わったようになり、輝き出すんですよ。
このコントラスト性が採用の理由みたいなんですが、他の人だったら全く別物の作品になっていたんだろうなぁと思いますね。
これは「ちはやふる」の大江奏役だけを見てもわからなかったことなんですが、とにかく歌なんかビックリするほどソウルフルで上手い(^_^)
すでに「赤毛のアン」とかミュージカルも経験しているというし、物凄い潜在能力を秘めた人だなと...まさに「恐ろしい子」って感じです(*^o^*)
話しを「舞妓はレディ」に戻しますが...。
上白石さんの控えめなキャラクターが群像劇としての触媒的な役割となっているのも良い。
オーディションでの印象であった地味で大人しいというキャラが活かされて、物語が構築されているのがよくわかり、好感がもてます(^_^)
最終的に1年を経て成長し、みごと舞妓となるワケですが、ラストのほう、見世出しの支度を済ませ、三つ指立てて挨拶をするシーンで涙腺崩壊しましたわ(;_;)
これですもん!「晩春」オマージュ全開じゃないですか、周防さん(ノД`)
和服の色柄から、背景の雰囲気まで...さすが小津フォロワーの周防さん!もう...ナンモ言う事ないっすわ...。
ところで、個人的にチクンと心に刺さったのは、濱田岳さん演ずる大学院生・西野秋平というキャラ。
京言葉の研究助手としつつも、実は芸者で政治家の妾であった母の元で生まれた子である事を恥じて嫌い、花街そのものを憎んでいるという人物。
これって、私の母方の祖父そのものなんですね(^_^;
祖父も生涯、そのコンプレックスから抜け出すことはできなかったみたいで、一人娘である母に、一切の芸事につながる習い事を禁じたそうです(一流の人たちが周りにいた環境にも関わらず...)。
ラスト、花街の人たちが繰り出しすミュージカルシーンで、イヤイヤながら引っ張り出されて登場する秋平くんを見て、なんか切ないというか、なんとも言えない感慨をおぼえました...。
上白石萌音さんの存在から、気づかされた同作ですが、非常に良い作品に巡り会えた満足感でいっぱいです(^_^)
と同時に今後の彼女の活躍も楽しみです。個人的には黒木華さんのような古風な女性像に期待してます。着物姿がよく似合うってのもありますが、立ち居振る舞いが美しいし、これから二十代になり奥深さが増せば、すごい女優さんになりそうで楽しみです!