どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ファースト・マン、鑑賞

2019年02月09日 19時35分00秒 | 映画
ユナイテッドシネマ新座にて。

座席は E-10 、前通路のあるど真ん中の良席(^_^)

上映時間直前の客入りはこんな感じ...まぁ想像していた通り、空いてました(^_^;

客層は私と同年代の中高年がメインで、男性が大半。子供の頃アポロ計画にときめいていた世代ですね(^_^)

ラ・ラ・ランド」など音楽を主テーマにした作品が多い、デミアン・チャゼルさんで、主演のライアン・ゴズリングさんと再びコンビを組んでの作品。

そしてあまりに有名な史実を描くというので、作風が想像できなかったのですが...これがまた実に抑揚を抑えたドキュメンタリータッチなもんで、正直驚きました。

まだ公開直後だし、ネタバレは控えますが(とは言え、誰もが知っていることなんですけどね(^_^;)まぁ...気になる人は以下記述を避けてください。

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アポロ11号船長であるニール・アームストロングの視点を徹底していて、私生活・訓練・月着陸への道程をほぼ彼の目で見えていたものだけに絞っているんです。

家族の描写もテンション低めで、ハリウッド映画にありがちな派手さもケレンもなくて、どこか日本の家族を主体とした作品のようで...。

その上、子供や同僚の死が頻繁に起きて、精神的に揺さぶられ、並みの人間には務まりそうもない世界。

軍人出身とは言え、よく乗り越えられたものだと、観ながら溜め息ばかりです。

米ソ冷戦期まっただ中だし、宇宙開発競争も盛り上がってた時代ですが、ベトナム戦争や社会の矛盾も噴出していた頃でもあり、常にピリピリした空気感。

宇宙飛行士は「国の威信」のための人身御供...生け贄という感じで、乗り込むロケットも棺桶とか死刑台に見えてくるんです...。

今から見ると覚束ない技術で、本当に綱渡りというか...外洋にイカダで航海するかの如き無謀さだったんだなと実感できる...そんな作品です。

製作陣はニールさん本人に加え、家族にも直接インタビューもしていたようで、家族・同僚(その家族)らの人間模様が生々しく、非常にリアリティがあり、見応えあるものでした。

...なもんでですね...この「ファースト・マン」ってタイトルがヒーロー物みたいで余りに軽く、内容が伝わらないんじゃないかなと。

主役の名をとって「アームストロング」とかにした方がよほど重みがあって良かったんじゃないかなぁと思います。

字幕監修に毛利衛さん...なるほど指示プロセスは専門用語だらけだし、バックアップが必要だったんだなぁと。

チラッとですが、アーサー・C・クラークさんも登場してましたよ(^_^)...だからといって有りがちな「2001年宇宙の旅」オマージュとかはほぼ感じません。

総じて...史実に真摯にむきあう...個人的に好感の持てる佳作だと思います。反面、何を期待しているかで評価も分かれるかなとも思いましたね。



2月8日(金)のつぶやき

2019年02月09日 06時23分22秒 | 日記