どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

TENET、鑑賞

2020年09月20日 19時55分00秒 | 映画
昨日観に行って疲れちゃったってのが、この作品(^_^;

クリストファー・ノーランお得意の時間の流れをテーマにした本格的SF作品ってことで楽しみにしていたのですが...これがもうサッパリ理解できなくて...(×_×)

とにかくもうテンポの速さと場面転換が激しくてですね、終始?だらけなんですよ...ちょっと今までにない表現をしていてですね。

タイムトリップものって珍しくないのですが、これまでのものって目的の時間に向かってジャンプするだけで、移行中は光の流れだったり時計の針が逆転するとか抽象的に見せるだけじゃないですか。

それを本作は「移行」そのものの表現をテーマとしているんですね。しかも一瞬とかではなくて時間の逆行もリアルタイムなんです。なので映像的には(まぁよくある表現ではありますが)フィルムを等速で逆再生しているんだけど、主人公らはその中で順行するんです。

撮影はCG合成を極力使わずに俳優に逆行する演技をさせていたらしいのですが...まぁ面白い表現だなと思いつつ、観ているコッチも混乱してくるんですよ(^_^;

なので各場面の繋がりが把握できなくなって、今この人達は何をしているのか判別できなくなってきてですね...どこかで「あぁ!そういうことなのか!」となるのを期待していて一所懸命に観ていたけど最後の最後まで判らずで...。

かと言って鑑賞後感は「ダメなクソ映画だな!」でもないという不思議な後味...一緒に観に行ったカミサンもまったく同じ感想を漏らしていました(^_^;

まずもって作品の世界観が摘まめない...視覚的には単純な映像の繰り返しなんだけど、各シークエンスの関係性がわからない...。

なのでですね...複数回観て判ってくるタイプの作品かなとも。

で、あ〜やっぱりと思ったんですが、パンフの内容がまさに文字ギッシリの詳細な解説書だったんです。

日本語字幕の科学監修に携わった山崎詩郎さんという物理学者が6ページにわたって図解して詳述していて、これを読み込んでみて少し理解できたような気がしています。

この作品はネタバレ的な情報を先に知ってから観た方が良いンじゃないかなとさえ思いました。ノーラン作品が好きであれば鑑賞前にパンフを購入し、山崎さんの開設を読んで予習してから観るのが正解なのかもしれません。

「2001年宇宙の旅」も公開時は鑑賞者の理解が及ばず扱き下ろされたそうですが、もしかしたら映画史に遺る名作なのかもしれない...まだピンときてない状態の私なのでなんとも言えませんけどね(^_^;

そんな難解の作品だからでしょうか...客入りは飛散で466席もある一番大きなハコにも関わらず10人も入ってない有り様で、途中で挫折して出て行った人もいて、幕になった時には我々含めて5人くらいになってました(^_^;...こりゃ一ヶ月も保たない感じですかね...興味ある人は早めに観ておいた方が良いかもです。

ぜんぜん関連性ないんだけど、Perfumeファンとしては新曲「Time Warp」のMVと重なってしまいました(*^o^*)

これも順行・逆行を繰り返して、メンバー三人だけが別の動き(時間の流れ)をしてますしねぇ...同じ時期に観ただけにイメージ被ってしまいました(^_^)