どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

アヴリルと奇妙な世界、鑑賞

2020年09月27日 19時50分00秒 | 映画
WOWOWで放送されたのを。

いや〜面白かった!想像していたものと全然違ってた(^_^;

これほどまでに2Dセルアニメーションに拘った作品だったとは...。

お話しは19世紀の普仏戦争当時のフランスから始まるのですが、歴史を枝分かれさせ、帝政は続きナポレオン4世の時代となり、技術革新も止まってしまい、以後蒸気機関の時代のままとなるという、いわゆるスチームパンクもの。

日本でいえば明治維新が起きず、徳川幕府が継続されたみたいな感じですな。

個人的に凄く好きな設定なんですが、それに加えて2Dアニメが素晴らしかった...レイアウトや動作表現に日本のアニメを感じるんですよ。

大塚康生さん・高畑勲さん・宮崎駿さんら、東映動画の風合いが満ちていて、水の流れや爆発表現...そしてレーザーみたいな熱線の描き方までニヤニヤしながら見てしまった(^_^;

「やぶにらみの暴君」の世界観が日本のアニメーションと非情に良い形で融合しフィードバックされたようにも思い、非情に好感がもてました(^_^)

これって以前大塚さん渡仏して現地のアニメーターに教えていた成果なんでしょうか...。


DVD「大塚康生の動かす喜び」より─

「ロング・ウェイ・ノース」にも感じましたが、日本の表現技術が確実に根付いている...そんな鑑賞後感となった次第です。