昔は歌舞伎や演劇などの番組も音声だけで楽しんでいたんだよなぁ...。
フネさんがラジオに耳を傾け、感動して泣いている。ビジュアルが脳内再生できないと心が揺さぶられることもない。これは立派なリテラシーだ。
同じシチュエーションを小津安二郎監督作「彼岸花」で観ることができる。
田中絹代さんがラジオから流れる歌舞伎の演目をニコニコとして楽しんでいる(^_^)
その表情はまるで映像を見ているかのようだ。映像が当たり前の時代からながめてみれば...人間の想像力や記憶力は益々貧弱し退化もしているんだろうなと痛感させられる。