お名前を初見したのは1973(昭和48)年の映画「日本沈没」OPテロップだったと思います。
その頃になると、(今日同様(^_^;)少年誌のグラビア特集とかで前情報もタンマリ仕入れて鑑賞に臨んでいたので、子ども心に円谷英二さんの後継者として認識してましたね。
どんな方だったのか...まとめて知るには「特技監督 中野昭慶」という本にギュッと詰まってます。
500ページ超に渉るインタビューは読み応え充分ですが、軽妙な語り口で読んでいてドンドン引き込まれていく...。
映画人としての仕事ぶりや出会いは本書の白眉ですが、インタビュー冒頭における幼少期の満州での生活と凄すぎるご家族のお話、そして敗戦による混乱期と日本への引き揚げの経緯...この生々しさは経験したものでないと語れない内容です。
そして印象的だったのが、小津映画のようなホームドラマを撮りたかったというもの。
『晩春』のラストシーンなんかは泣けたね。娘を嫁に出した後りんごの皮を剥くんだけど、ずーっとそれをやっているんだよ。巧いなあと本当に思った。よくもここまで同じスタイルをやるなあと感心する。
ダイナミックな作風が特徴の黒澤明さんも最後は小津映画のような作品を作りたいと言っていたのを思い出します。
享年86歳...早すぎる...ということはないですが、まだまだお話しをお聞きしたいなぁ...という方ですね...。
本当にお疲れさまでした。
安らかにお休みください。
合掌。
その頃になると、(今日同様(^_^;)少年誌のグラビア特集とかで前情報もタンマリ仕入れて鑑賞に臨んでいたので、子ども心に円谷英二さんの後継者として認識してましたね。
どんな方だったのか...まとめて知るには「特技監督 中野昭慶」という本にギュッと詰まってます。
500ページ超に渉るインタビューは読み応え充分ですが、軽妙な語り口で読んでいてドンドン引き込まれていく...。
映画人としての仕事ぶりや出会いは本書の白眉ですが、インタビュー冒頭における幼少期の満州での生活と凄すぎるご家族のお話、そして敗戦による混乱期と日本への引き揚げの経緯...この生々しさは経験したものでないと語れない内容です。
そして印象的だったのが、小津映画のようなホームドラマを撮りたかったというもの。
『晩春』のラストシーンなんかは泣けたね。娘を嫁に出した後りんごの皮を剥くんだけど、ずーっとそれをやっているんだよ。巧いなあと本当に思った。よくもここまで同じスタイルをやるなあと感心する。
ダイナミックな作風が特徴の黒澤明さんも最後は小津映画のような作品を作りたいと言っていたのを思い出します。
享年86歳...早すぎる...ということはないですが、まだまだお話しをお聞きしたいなぁ...という方ですね...。
本当にお疲れさまでした。
安らかにお休みください。
合掌。