どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

3000万

2024年11月24日 17時00分00秒 | TV
終始緊張感を伴う見応えある作品だった。

特に主演・安達祐実さんの女優としての成長を強く感じ取った。

どこか子役時代の影を引き摺って、キーキーとヒステリックな面が鼻についていたが、今作では大人になったなぁ...と実感できたのだ。

家族...とくに息子を守ろうとする母親の意思が本当によく伝わった...かなり歪んだものではあったが。

そのせいもあってか、ゲンナマを目にして感覚が狂い泥沼に沈んでいく様は「同情するなら金をくれ!」の現代版なのか...と思いながら見てもいたなと。

テーマも非常にタイムリーで、NHKだからこそ作れたドラマ。

だが犯人像に迫れば迫るほどリアリティが薄れていくのは意図的なものか...。

まぁ...センシティブになるのも仕方ないことだとは思うが。

本作はWDRプロジェクトという脚本開発で立てられた企画なのだという。

緊張感ある展開は複数の脚本家が共同でアイデア出ししながら進めた結果なのかと納得。

黒澤明さ作品隆盛のころ...その代表作「七人の侍」や「隠し砦の三悪人」などが同じ手法をとっていて、展開に多種多彩なアイデアが盛り込まれ、今なお色褪せることがない出来と感じる。

試みとしては成功していると実感した次第。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。