どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、51回目鑑賞

2017年11月08日 20時05分00秒 | アニメ
Macの不調もあってブログに書くのが遅れてしまった...(´д`)

ということで、行って参りました、爆音映画祭!

丸の内ピカデリーでの鑑賞2回目、もちろん爆音映画祭にて(*´-`)

上映開始15分ほど前に会場着。

濃ゆい人達が多いと判る空気で充満(^-^;

爆音機材も順備O K!d(^^)

今回の席は前から5列目と、思っきり前に。

上映後のトークをなるべく近くで見たいためでしたが、いや~ずっと首を上げっぱなしで辛うございましたわ(汗)

ほぼ予定時刻19時半に前国同様、予告編なしでスタート。

分離良くキラキラ粒立ちした高中音域と、厳しさと激しさを振動と圧力タップリな低音域を浴びるが如く堪能しました(o^^o)

この左右に展開するスピーカー、見た目の存在感もあるけど音の出方・振り分け方がハンパないんですわ(*´-`)

でも今回は静寂なシーンに響く環境音が印象に残りました。

図らずも片渕さんがトークで同じシーンを例に揚げてらしたんですが、朝日遊郭ですずさんとリンさんが会話するところが非常に鮮明に響きましたね。

遠くに汽車の音がするなぁというのは前から知覚できたのですが、今回は街の中に雑多に混じる多種多様な音が聞こえてきて、中でもクルマのエンジンのような音が微かに。

これは音響効果の柴崎さんが用意したサイドカーの音だったとのことです。なるほど、サイドカーというのが古風でシブイですよね(*^o^*)

こんな音まで認知できた...正に聞こえなかった音に気づいた喜びです。

本編終了後のトークは15分の休憩を挟んで、22時から30分ほどでしたが、テーマを音響効果に絞った濃ゆい内容でした(^.^)


詳細についてはすでにTwitterで上げていらっしゃるので、私は印象に残ったお話しをいくつか。

片渕さんは昔アニメは絵の動きで演出すれば良いと思っていたのが、「未来少年コナン」で巨大なギガントと小さいファルコの対比を音の面でも差を付けていたのに気づき、音響も演出面で重要なのだと理解し、これまで関わって来た作品はほとんどタッチしてきたと。

映像作品は音でも見せる...言われてみればなるほどなのですが、特にアニメの場合はあまり注目してこなかったなぁと思わされましたね。

それと砲撃や爆破の音は、ストックされたライブラリーを使わず、本作用に録音採取したそうですが、スタジオ・カラーがかなり協力してくれたのだそうです。

陸上自衛隊が開催する総合火力演習で...そういえば「シン・ゴジラ」の時も総火演に行って録音したとメイキングかなんかで聞きましたけど、この時に「この世界の片隅に」スタッフも一緒に参加してたんですね。

片渕さんと庵野さんは同い年だし、昔なじみで思いの外深い交流があるようで、なんだか嬉しくなりましたねぇ(^.^)

あと「マイマイ新子と千年の魔法」も爆音上映してみたいけど、音源的に激しい爆破のシーンもないしなぁ...と仰ってましたが、今回の爆音映画祭で気づきましたけど、それは違うと思いました。

音圧とバランスを鮮明にすることで、聞こえない音も浮き彫りになってコントラストが高まる効果があるんだなと。

思ったのは、ラストあたりの夜の水田で、虫や蛙の鳴き声のシーンです。これを今回のような音響装置でやったら凄いことになりそうだなと(*^o^*)

それは新文芸坐で思いの外充実していた音響装置で感じたことなんです。高・中・低の各音域のバランスが非常に良くてコントラストが鮮明で、心身に響いて涙してしまったんです...。

爆音といってしまうとアクションや戦闘シーンが多い作品向きなイメージになってしまうのですが、今回「この世界の片隅に」をやってくれたことにより、静かな作品でも意味があると気づかされました。

「マイマイ新子〜」も是非やってほしいと思うし、立川シネマシティのa・bスタジオなどでの極爆上映でやってくれることを大いに期待しているところです(*^o^*)

ということで、今回も素晴らしい鑑賞をさせてもらいました!




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