えん寺

最近の吉祥寺には「つけ麺」を看板に掲げる店が増えておりやす。こないだ、そんななかから高円寺で人気を博して満を持して？吉祥寺へ出店したってな触れ込みのつけ麺屋「えん寺」へ行ってみやした。

店内の能書きで曰く「トンコツ、トリガラ等をとろみが出るまで炊き込み、鰹、鯖、煮干、海老、他数種類」で出汁を取ってんですて。

さらに「深い甘味を出すために野菜ペーストを合わせ」たりとかしてるんだそうです。名付けて「ベジポタ豚骨魚介スープ」。謳い文句だけ見てると、何だか天下一品系なスープが想像され、期待感が高まりますねぇ。

しかも、麺の方も「厳選した風味の良い国産小麦」を使用し、「小麦の胚芽を練り込む」ことにより、「他にない甘味と旨みの強い麺」になってんだそうですよ。ここまで言うからには、他に際立った旨さでなければ恥ずかしいではないですか。ねぇ？

そんなワケで相当に期待して臨んだんですが、いやはやこれまたガッカリ。いや、旨いんですよ？味自体は。しかし、いわゆる一つの今の流行り魚介系のつけ麺の味からは抜け出せてない気がするんです。少～し天下一品寄りな味のする、今風つけ麺、て感じ。つけ麺メインストリームと言う釈迦の手のひらからは、抜け出せてはいない。そこがヒジョーに残念なんですよ。

折りも折り、このつけ麺メインストリームの鏑矢と言われる「六厘舎」が、行列が出来すぎて閉店とのニュースが。逆説的ではありますが、六厘舎さんのメインストリームな味を脅かすような、次なる流れの起きてこなかったことが、結果的に六厘舎を閉店に追い込んだとも言えるような気がします。

出よ、つけ麺ネクスト・ジェネレーション！「ここも、この感じかぁ」と残念な気分になるのは、そろそろ終わりにしたいっす･･････て、またまた連日の残念話しですんませんねぇ、ホント。