気まぐれロンリー 人生リボーン!

旅好き酒好きオヤジのロンリーライフ。
風に吹かれて何処をさすらう。
明日はいずこの草枕。

「正解」待ち

2018-05-27 12:58:09 | 日記

案の定、日大アメフト問題は燃え盛っている。

メディアもメディアに登場する連中も論調は一つ。

凄く恐ろしい。

 

普段は見ないサンデージャポンにチャンネルを合わせると、好きではない太田光が的を射た(僕的には)意見を吐いていた。

詳細は忘れたが要約するとこういうこと。

 

「世間は監督とコーチを悪者にするという答えしか認めようとしない。加害者の学生の堂々とした会見を好意的に思い、感情移入するのは理解できるが監督の意見を冷静に聞くことが必要」

 

全くその通り。

監督とコーチの会見で、二人よりも目立ってしまった広報担当がいたが、彼も同じ質問を繰り返すマスコミに業を煮やしてああなった。

どこかの記者がいみじくもこう言っていた。

納得できないから繰り返すんです」

 

彼らが納得できないのは、監督とコーチが自分たちが用意した「正解」つまり「私たちがケガをさせろと指示しました」という回答しか求めていないからでしかない。

 

これはすごくろしいことだと思っている。

 

でもこういうことは、実はままあること。

 

テレビでしたりげな顔で日大側を批判する連中はほとんど何もわかろうとしていない。

ムードに乗っかって正義感ぶっているだけ。

 

落語家で最近辛口コメンテイターを気取っている立川志らくはこう言っていた。

「指示で齟齬など起こるはずがない」

言葉というものをこれほど過信した男が落語家を気取るのはほとんどジョークにしか思えない。

 

言葉のあやふやさで生まれる悲喜劇がこの世には五万とある。

モリエールとかシェークスピアにありそう。

 

まあそういうわけで太田光を見直した。

やっぱり好きにはなれそうもないが。

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感動!

2018-05-24 18:09:02 | 日記

図らずも相撲で感動した。

今日の結びの一番。

白鵬対栃ノ心。

 

力と力の真っ向勝負。

素晴らしい相撲でした。

 

白鵬は確か琴奨菊戦でフライング気味の立ち合いをした。

あれはひどかった。

ついでに言うと、鶴竜も琴奨菊戦の立ち合いで変化した。

ロクでもない横綱たちだと思った。

 

だが今日の相撲は素晴らしい。

 

勝敗は紙一重。

こういう勝負を見たいのだ。

 

 

 

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補正機能

2018-05-24 13:39:49 | 日記

テレビで放送原稿を書いている立場から見ると、昨日の日大の会見はこういう見方もできる。

「会話はリアルタイムでの言葉の交換だからこそ理解できるもの」

前にも書いたが左目が黄斑前膜症という病気で線が歪んで見えている。
でもそれは左目だけで見た場合で、両目で見ると右目がそれを補正して普通に見えるのだ。

会話もそういう面がある。

取材でインタビューをする機会も多いが、後でVTRを見て文字おこしをしようとすると明確な会話になっていないことが多々ある。
テレビは短く切り取って伝える媒体だから、これは結構困る。
インタビュー中はちゃんと話はつながっているのに、あらためて見るとつながっていなかったりもする。

会話の時、恐らく脳も目と同じように言葉を補正しているのだ。

よく歳を取ると代名詞が多くなったりする。
「あれが、あれだから、あれで・・・」
会話していると「あれ」が何かは分かる。
だがそこだけ切り取ると分かるはずがない。

世の中の会話はそうやって成り立っている。
そうなると、そこに解釈の違いが生まれる隙が出来る。

恐らく今回の事件も、第三者には分からない言葉のやりとりから生まれた悲劇なのではないかという気がしている。

才能がありながら伸び悩む教え子。
奮い立たせようと投げかけた激しい言葉。
思考力を失うほど追い詰められた才能。
取り憑かれたように彼は無謀なタックルを仕掛ける・・・。

いずれにしても不幸な悲劇で、悲劇の責任は大人たちが取らなければならないことに間違いは無いが、正義の味方面して叩き続けるのは好きではない。

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事実と解釈

2018-05-24 11:01:23 | 日記

大方の予想通り、昨日の日大アメフト監督とコーチの会見はバッシングの嵐。
まあ水に落ちた犬は叩くのが現代の風潮だから仕方ないとは思う。
とにかく弱い者には強いのがメディアや世論というものなのだ。

日大の加害者学生の潔い会見と対比して人は昨日の会見を批判している。
確かにコーチはしどろもどろ。
監督はふてぶてしい。
誰もが弱い立場の学生に感情移入する。

不思議なことに弱い者いじめの風潮の一方で、日本人には判官贔屓という気質がある。
つまり弱い者に強いのではなく、弱い悪者に強いというのが正解かも知れない。
そういえば強い悪者の政治家には弱い。

世間が解釈している構図は弱い立場の学生が強い立場の監督やコーチに命じられて相手を怪我させたというもの。
だから「はい、ワタシが怪我させろ!と命令しました」と監督とコーチが言わなければ世間は納得しない。

結果としてあの学生が悪質なタックルで怪我をさせたというのは明らかな真実で否定しようがない。
そういう結果を招いた当該選手、コーチ、監督はその責任を免れない。

しかしそこに至る経緯は実に複雑だと、昨日の会見を見て思う。

恐らく、あの学生も監督もコーチも、みな事実を語っているのだ
これが厄介なんだね。
事実というヤツが。

「事実など存在しない。あるのは解釈だけだ」ということなんだろう。

日大の宮川くん。
恵まれた体格と才能がありながら、気弱なんだろうね。
そこが彼の壁になっていたというのが、多分、高校時代から彼を見てきたコーチの見解。

激しいスポーツで相手に対し「潰せ!」とか「殺せ!」とか言うのは普通にあること。
勢い余って「怪我したって知るか!」とか発したとしてもあり得ると思う。
多分、そういうやりとりがあったんだろうね。
気弱な選手を奮い立たせるために激しい言葉をぶつけることはあって不思議ではない。

「まさかルール違反してまで」という監督の言葉があったが、そう言いたくなる気持ちは一定の理解はするが、そこまで見越して言葉は慎重に選ぶべきだということなんだろう。
それが監督というもの。

宮川くんは純朴すぎた。
プレイヤーとしての壁、伸び悩み、コーチの叱咤、檄。
混乱の中で彼は選択を誤った。

それがあの事件の真相のような気がする。

しかしいずれにしても、そういう結果を招いた責任は監督とコーチにある。
辞任は当然の結果だろう。

恐らく、テレビは延々と昨日の会見を流し二人を批判し続けるだろう。
正義の味方を気取り鉄槌を下ろしつづけるだろう。

それはもう見たくない。
それも過ぎた暴力だと、メディアは知るべきだろう。

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遺物

2018-05-23 13:18:16 | 日記

セクハラで四面楚歌となっていた狛江市長が、進退窮まって辞職することになった。
見るからにスケベおやじ風の風貌や言動は分が悪すぎた。
あれでは誰も味方しない。

しかし、冷静に考えてみると、お尻や胸を触ったなどはもっての外だが「オッサンが口をつけたグラスで飲むことを強要された」ということがセクハラに認定されるのなら、多くの業界の宴会はセクハラだらけと言うことになる。

最近はその手の宴会自体に出席しないから分からないが、少なくともボクが所属している業界の宴会で、かつてその手の行為は横行していた。
鬱陶しい上司が「まあまあ飲めえ」と自分の杯を差し出してくることも普通の光景。
「オレのが飲めねえのか」は質が悪いが、ないこともない。
酒を持って先輩たちの席を順繰りに巡り酌をする。
すると大抵の場合、そのグラスや盃で返盃となる。
もちろん男女など関係ない。
とりわけこの業界は男女を差別しないのが建前。
都合良く解釈される。

元々、回し飲みに拒否感を持つボクとしては嫌いな風習だが、郷に入れば郷に従え。
それに酔うとどうでも良くなる。

今の時代は、きっとそんな昭和の光景はセクハラでありパワハラなんだろう。

セクハラの判定は行為者のパーソナリティに大きく関わると言う点で不公平となり得る。
福山雅治なら良いけど、出川はイヤ(最近は人気があるが)というヤツである。
女性の好みでセクハラかそうでないかを判定されてはたまらない。

セクハラやパワハラは時代のムードで、より厳しく断罪される危険もある。
こういうことを言おうものなら、それだけで批判の矢が飛んでくるご時世。

そうなると男女の関係はとっても無味乾燥なものになる。
事務的会話以外は怖くて口に出来ない。
下ネタは潤滑油などという考えは古代の遺物である。

昔、第三の新人と呼ばれた吉行淳之介や遠藤周作など下ネタ名人はもはや生きていけない。
もっとも吉行淳之介はモテ男だったから、誰もセクハラだなんて言わないだろうが。

世知辛い世の中だ。

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