~ 住吉神社 兵庫県明石市魚住町 ~
毎年5月1日は、住吉神社の春のお祭り日。
境内には藤の花が咲き、能舞台では能楽会が開かれ
多くの参拝客で賑わいます。
~ 名勝 ・ 錦ヶ浦 ~
住吉神社の大鳥居の前は、播磨灘に面しています。
昔、神功皇后の三韓征伐の際、この播磨灘で暴風雨に見舞われたため、
この「魚住」に避難して、住吉大神に祈願すると暴風雨がおさまったという。
凱旋後、住吉大神は摂津国住吉に祀られた。
※ 摂津 : 現在の大阪府北西部と兵庫県南東部にまたがる旧国名。
大阪の住吉大社に伝わる「住吉大社 神代記」によると住吉大神より
「播磨国に渡り住たい、藤の流れ着く所に祀れ」との託宣があり、
藤の枝を海に浮かべると、この「魚住」に流れ着いた。
そこで雄略8年 (464年)この地に住吉大神を勧請したのが創建と伝わる。
~ 錦ヶ浦の名の由来 ~
暴風雨に見舞われ、この地に上陸した皇后の衣を松の枝に掛け
干していたところ風になびき、錦のように美しく見えたことから
「錦ヶ浦」と呼ばれるようになった。
※ ウィキぺデイアより
~ 拝殿 ~
1日~5日まで、いなみ野学園能面部の作品が展示されています。
素人とは思えない素晴らしい作品でした。
~ 本殿 ~
* お祀りしているのは「住吉大神」*
底筒男命 (そこつつおのみこと)
中筒男命 (なかつつおのみこと)
表筒男命 (うはつつおのみこと)
住吉大神とは、この三神の総称。
息長足姫命 (おきながたらしひめのみこと)ー(神功皇后)
住吉三神に、この息長足姫命を加えて「住吉大神」ともいう。
* ご神徳 *
住吉大神は、伊弉諾尊 (いざなぎのみこと) の禊祓い(みそぎはらい)に際して
海中でお生まれになった神様なので、古来神道の重要な行事である
「祓除」(はらい) を司り、禍、罪、けがれを「おはらい」になり
清く明るい健康的な生活をご守護下さる神様です。
海上守護、産業、和歌文学の祖神と仰がれ諸願成就。
※ 住吉神社御由緒より
~ 能楽堂 ・明石市指定文化財 ~
拝殿に向かい合って能楽堂があります。
明石藩初代藩主・小笠原忠政公寄進(1627年)の由緒ある能楽堂。
毎年5月1日に奉納能楽会が開かれます。
10時~17時まで、観覧無料。
5月5日には、子供仕舞発表会があります。
午前の部は、10時半より
午後の部は、12時から
男の子も女の子も着物に袴姿で可愛いですよ♪
~ 本殿裏の藤棚 ~
ご神木 「祓除 (はらい)の藤」
まだ五分咲きくらい、これからもうしばらくは楽しめそうです。
~ 手水舎のウサギ ~
このお社は雄略8年 (464年)四月 初卯日に創建
それにあやかって「ウサギ」でしょうか・・・
毎年、5月5日には、神社の御創建記念の祝祭
「卯の花神事」があるようです。
~ 本殿横のお茶席 ~
お菓子つきでお抹茶を頂けます。
一服350円、お能を楽しみながら頂くのは乙なものですね。
~ 室内のお茶席 ~
畳に座って寛げますね。
ここからも能楽堂がよく見えます。
まるでお殿様気分ですね。
* * *
由緒あるお社で、能楽と藤のお花見とお茶席、
豪華な三点セットでたっぷりと楽しめますね。
毎年開催されていますから、まだの方は是非どうぞ!
6月18日には「あじさい祭り」があるようです。