*~ 備前丸から見る天守閣 ~*
正面から見ると翼を広げた白鷺のようだとして
美しさが謳われる姫路城ですが
この備前丸から見ると雰囲気は一変して
要塞の趣を感じさせます。
塀や櫓には弓や鉄砲を放つ狭間(さま)や
石落としも開けられています。
*~ 備前丸から見上げた大天守 ~*
石垣の上に聳える大天守の高さに圧倒されます。
軒は白漆喰の総塗り籠め。
これは火災に強いというメリットの他に
天下泰平の江戸時代には、眺めて美しいことも
求められたようです。
到底、この石垣を登って到達するのは無理そうです。
上から弓や鉄砲を放たれたらひとたまりもありません。
*~ 菱の門(城内で現存する最大の城門)~*
城内に入るためには、まずこの菱の門を通らなくてなりません。
ここにも石落としなど迎撃用の設備があります。
*~ 天守閣と昼の月 ~*
天守閣は高い石垣で囲まれています。
*~「はの門」に続く階段 ~*
姫路城にはたくさんの城門があります。
まず「菱の門」を入ると
「いの門」「はの門」と「いろは・・・」と
それぞれの門に名称がつけられており
天守に至るまでの通路はまるで迷路のようです。
この通路の壁にも狭間が開けられ
ここからも迎撃出来る仕掛けになっています。
丸、三角、正方形が鉄砲用
縦長の長方形は弓矢用。
*~天守への入り口~*
*~ 大天守の断面図 ~*
大天守は地下一階、地上六階。
六階を目指して階段を登ります。
*~ 狭くて急な階段 ~*
*~ 階段と階段の蓋 ~*
右側に立てかけてあるのが階段を塞ぐ蓋です。
姫路城は大きくて立派ですが
内部もさすがに広々としています。
*~ 大天守の役割の説明版 ~*
以下に書き出してみました。
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天守内部には多くの武具掛があり、鉄砲や槍などが
収納されていたことがわかります。
その他の武具も武具庫に収納されていたとみられます。
「池田家履歴略記」には天守に池田輝政の遺産の金銀や
武器など大事な物を収納する倉庫でもありました。
現在、室内には何もありませんが、いざ籠城となれば
戦争に必要な物資で満たされていたことでしょう。
*~ 武具掛 ~*
*~ 武者隠し ~*
*~ 姫路城と城下のジオラマ ~*
内堀の外に大きな外堀が施されているのが分かります。
*~ 六階(最上階)~*
*~ 最上階にある神社 ~*
御祭神は長壁(おさかべ)大神「姫路城の守護神」
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明治15年城内備前屋敷の火災
昭和20年7月3日大空襲には奇跡的に炎上を免れた。
姫路城の守護神であり、火災・災害等にご霊験あらたかで
人々の信仰が篤い。
*~ 最上階から見る姫路市街 ~*
下に見えている芝生のエリアは「三の丸広場」
中央に走っているのは大手前通り
正面はJR姫路駅。
その先は瀬戸内海に通じています。
*~ 西側からは西の丸全体が見えます ~*
*~ しゃちほこの変遷 ~*
⇩⇩⇩
***明治時代***
鱗や顔の表情が細かく作られています。
***昭和時代***
鱗は筋彫りに変化し、尾ひれの表情も簡素化されました。
***平成時代***
大きなものですから、焼くのにかなりの技術が
必要なのでしょうね。
🐕~おまけのワンちゃん~🐕
*~ グレート・ピレニーズ犬 ~*
三の丸広場に出ると大型犬がお散歩していました。
体重60キロもあり
名前はコテツ君(大きいのに可愛い名前♪)
物音にも大勢の人にも全然動じない様子。
私と飼い主さんが話している間は
どっしりと腰をおろして寛いでいました。
一度こんな大型犬を飼ってみたかったなあ~
歴代の大名の居城となった姫路城は
初めての築城以来、不戦城であって
災禍にも遭わず
廃城の危機も乗り越えて
幸運に恵まれた奇跡の城だったんですね。
そして、美しい外観と共に
堅固な要塞だったことを改めて知りました。