4月24日の新聞に
復活祭を前にキーウに戻る母子の写真があった。
キーウに残る警察官の夫に会うためだという。
うつむいて幼子を抱く母と
その母に抱かれた幼子の厳しい表情が
私の胸を突いた。
本来なら
母に抱かれて無邪気に微笑んでいるだろうに
わずか一歳十か月の子が
口を真一文字に結んで
目には悲しみと苦しみと怒りをたたえ
頬や目元は引きつり
これ以上ないほどの緊張感を漂わせていた。
* * *
平和な日本で何不自由なく暮らしている私も
ずっとウクライナのことが心配で
心が落ち着かず緊張している。
4月23日の読売新聞・編集手帳で
「毎週月曜日の掲載、歌壇の入選作品は
先月28日は「特別版」とも言うべき
様相を呈した」とあり
ロシアのウクライナへの侵攻を歌う作品が
多数寄せられたとして
その中の三首が紹介されていた。
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その中で岩本房子さんの作品は
全く今の私のようだと思ってしまった。
「外つ国の 開戦なれど 町をゆく
人らの顔は 引きつっている」
☘
山崎三千子さんの作品は
ウクライナへの慈愛の気持ちが籠っていて涙が出そうになった。
「一段と 色濃く仕上げる ひまわりの
ぬり絵に籠める ウクライナの春」
一刻も早く
ママに抱かれた一歳十か月の幼子の
顔の引きつりが無くなりますように。
その目に明るい光が灯りますように。
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