*~ 鱗文様の茶扇子 ~*
令和7年 明けましておめでとうございます。
皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと存じます。
私も無事に新年を迎えることが出来ました。
本年もぼちぼちと頑張って行きたいと思います。
よろしくお付き合いのほどお願い致します。
*~ 鱗文 ~*
正三角形、または二等辺三角形の連続模様で
この連続する様子を魚や蛇の鱗に見立ててこの名がついた。
能装束(のうしょうぞく)や名物裂(めいぶつぎれ)にも
用いられ、単純で表現しやすいことから
古代から世界各地で見られる。
古くは魔物や病を示すものであった三角形の文様は
現代では、魔除けや厄除けの意味で使われる。
特に厄年の女性が厄除けとして鱗模様を身につける風習があった。
※名物裂 室町から桃山時代にかけて、中国をはじめインドや
中近東の国から渡来した織物で、時代裂(じだいぎれ)ともいう。
主に、茶道の世界で珍重され、茶碗や茶入れの仕覆や
掛け軸などに裂(きれ)の形で使用され、一点ずつ文様名の他に
産地や所有者に由来する名前がついている。
金襴(きんらん)緞子(どんす)錦(にしき)間道(かんどう)など。
洗練された意匠と色彩で、現代の着物や帯に多く写されており
留袖、訪問着、袋帶など改まった場にふさわしい格調のある文様です。
参考、抜粋は①「帯の基礎知識」株式会社 世界文化社
②「着物文様図鑑」監修 木村孝 美しいキモノ 205号付録
③「きもの用語辞典」監修 木村孝 美しいキモノ 215付録
※冒頭の鱗文様の茶扇子は
初めて師事した師匠から巳年に頂いた記念の扇子です。
以来、私の厄を払い続けてくれています。