仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




このところ、まともに歩いていないので久し振りに清滝寺に登ってみました。なにもこんな暑い最中に出歩かなくても、夕方の涼しくなってから行ったらと家人は言いますが、夕方になると写真が撮り辛くなるのです・・・・
身体のため、健康のために歩くのが目的であるのはもちろんですが、何(カメラ)も持たずにただ、歩き続けるのはすごくもったいない気がしてしまいます。


(栗と梨、この梨は袋を掛けてもらえなかったようです)

連休中と言うこともあり、お寺はお遍路さんで賑わっていました。さすがに歩き遍路の方は見あたらず、ほとんどが自家用車です。この日は和泉ナンバーをつけた車が5台ほど、一緒になって登ってきていました。それ以外にも奈良や、名古屋、愛媛なども目に付きました。


(ゴマの花、白い花と薄紫の花が混在していました)

清滝寺の境内には大きな銀杏の樹があります。今は緑一色なのですが、よくよく眼を凝らしてみるとギンナンがもぶれついています。ほんのりと黄色を感じる程度ですので遠目には見えにくいのですが、これは豊作になりそうで秋が楽しみです。


しかしこの時期、無理は禁物ですね。熱中症で倒れる方もありました。首にはタオル、頭には帽子、お茶を飲みながらの歩きでしたが、上から下まで汗ぼったりになってしまいました。


最近、ゴーヤを栽培する家が増えました。夏には苦いものが良いようですが、何故かゴーヤは苦手です。以前、石垣島に行ったときにはそれなりに味わえたのですが、家で料理すると苦さが先に立ってしまって箸が進みません。


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日高村にある日高総合運動公園の前には、日下川の調整池があります。ここには葦や菱が繁茂していますが、水鳥たちの憩いの場所になっています。そして、野鳥の観察小屋や昆虫などの観察用歩道などが整備されています。



日高総合運動公園

昨年、ネムノキがきれいに花を咲かせていたので見にいってみましたが、既に時期を過ぎており、緑の葉が茂っていました。調整池を見てみると、池のなかに付きだした浮き桟橋のような遊歩道があり、その向こうに水鳥が群れていましたので渡ってみました。しかし、やはり野生の鳥はのんびりと待ってくれるわけが無く、遊歩道に乗っただけで飛び立ってしまいました。


しかたなく先端まで歩いてみましたが、途中でひらひらと飛ぶトンボを沢山見つけました。黒い羽に青い光沢があり、とても優雅に飛んでいます。恋の季節なのか、2匹がもつれ合うような動きもしています。なかなか止まらないのをじっくりと待ちましたが、後ろの羽は水平に、前羽は直角になるように立てています。そしてしっぽをその上にすっくと立てて、どうやら異性を待っているような体勢(?)でした。


我が家のこの花には蝶がよく来ます。先日のミヤマカラスアゲハもそうですが、アゲハの類からシジミチョウなど、じっと見ていると飽きないくらいやってきます。
右側の蝶はもう、羽がだいぶん痛んでいました。止まっている姿を見ると哀れですが、しっかりと蜜を吸って飛んでいきました。


セミもだいぶん、賑やかに鳴き始めました。こちらではやはりニイニイゼミが一番乗りでした。そしてアブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミの声も聞こえるようになりました。
セミのいる木の下に立つと、芭蕉の句ではないですが、頭の中にセミの声が染み込んでいきそうです。


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オーストラリアの動物と言えばコアラとカンガルーがあげられます。野生のコアラを見つけることは困難だそうですが、カンガルーは沢山いるようです。
キャンベラでも早朝には、食料(草)を求めて民家の庭に出てくるという話を聞きました。


(遊歩道の入り口には、犬に紐を付けないと罰金150ドルの警告)

この日(6月15日)の朝は冷え込み(氷点下5度)、10時過ぎにホテルの近くの小山(エインズリー山)にキャンベラの町を見下ろしてみようと登ったときは、吐く息は白く、手袋が欲しいほどでした。これまではずっと、朝から快晴の日が続いていましたが、この日は桐がかかり、ぼんやりとした天気でしたのでよけいに寒かったのかも知れません。


ホテルから歩いて5分ほどのところに登山道があり、意外に広い道が続いていました。この山はあまり高くなく、地元の人たちの散歩道にもなっています。途中から狭い山道になりますが、それに交わるようにサイクリング用の道路も整備されており、ゆっくりと登ることができます。


その途中で、目の前を3頭のカンガルーが横切りました。最初は何かわからなかったのですが、ぴょんぴょんと跳んでいきましたので「カンガルーだ!」と叫んでしまいました。しかし、あっという間に林の中に消えてしまいました。
写真を撮る暇も無く、残念に思いながら飛び出してきた方を見てみると、イマシタ!
数頭が冬枯れた草を食べています。そしてよく見るとあちらにも、こちらにも、およそ10頭ほどの群れが食事中です。


震える手にカメラを構えて少しずつ近づいていきましたが、気配を感じて立ち上がり、こちらをじっと見ています。そして耳は前と後ろと、片方ずつ向いています。こちらが動かないとわかるとまた、草を食べ始めます。そしてまた、我々が近づくと立ち上がって警戒の姿勢を取ります。


およそ5分ほど、お互いが許容できる距離を保ちながら観察しましたが、野生のカンガルーをこれだけ近くで見ることができたのは感激でした。


その後、少しだけ高いところまで足を延ばしてから下山しましたが、少し離れた場所でまた、彼らを見つけました。


今度はもう少し近寄ってみようとしましたが、そのうちの1頭が突然、こちらに向けて跳んできました。カンガルーのキックボクシングは知っていましたので、さすがにこれは危ないと大急ぎで退却しました。やはり許容できる距離はあるようです。

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オーストラリアに行って驚いたのは、鳥が多いことです。種類や数が多いと言うことではなく、人間の住んでいる環境にそのまま鳥たちが共存していることです。
ちょっとした緑があれば町中であろうが、いくらでもいます。そして、あまり人間を怖がらず、よほどのことがなければ逃げません。


いくつか写真をアップしますが、残念ながら名前のわからないものがほとんどです。素人が勝手に判断しても間違いを犯すばかりですので、見たところについてお話しします。


左側の鳥[アイビス]はオーストラリア(シドニー)に着いて最初に出会った鳥で、長いくちばしで芝生をつついていました。どこに行ってもよく見かける鳥です。そして右側の鳥はカラスの一種だそうですが、これもよく見かける鳥です。


白いオウム、この鳥はキャンベラのホテルに到着したとき、ホテルの近くにある松の木のてっぺんに群れなして止まっていました。色はきれいなのですが、ギャーギャーと、なんともひどい鳴き声でした。


この時期、キャンベラは冬でしたが、この鳥たちは畑にまかれた干し草のなかから虫や実を探していました。


オーストラリアはコアラで有名ですが、野生のコアラを見つけるのは難しいそうです。でも、ユーカリは至る所にあります。街路樹としても植えられていますが、ネムノキに似た花が沢山咲いていました。


キャンベラの中心部にはグリフィン湖がありますが、その周囲は公園などに整備されており、ジョギングやサイクリング、散歩をする人が大勢います。そんななかに水鳥も多く住んでおり、岸に立っていると近寄ってきて餌をねだるような仕草をします。


左側の鳥は非常に小さく、しっぽの先までいれて10cmくらいでしょうか。動きも早く、立てたしっぽが愛らしい鳥でした。
右側はインコだと思います。これも鳴き声が騒がしく、派手な色と相まってよく目に付きました。


動物との関係については、子どもの頃から共存するように教えているのでしょうか。だいたい、子どもたちは動物に興味を持ち始めると、その辺にいる鳥たちを追いかけ始めると思うのですが、オーストラリアではそのような光景は見ませんでした。公共心というか社会のマナー、そんなことがきちんとできている国だと思いました。
日本もこれだけの自然がありながら、もったいない気がします。見習いたいものです。



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今日、雨のあいまに再び蓮池に行ってみました。先週の日曜日(7月2日)にハス祭が開かれたようですが、まだまだ充分に咲いています。この分ではあとしばらく、楽しめそうです。


私はいつも、カメラを持って行くのですが、今日は同じようにカメラを持った方が大勢、来ていました。三脚を据えて撮っておられる方もいますが、遊歩道のスペースが狭いので、じっくりと構えるには1脚などがいいかもしれません。




そんななかでスケッチブックを広げている親子連れの方がおられました。写真とは違って時間がかかりますので、歩道の脇に腰をおろして描いていました。




写真はデジタルになって、あとの仕上がりまでの時間も非常に短くなりましたが、絵だけはやはり時間が必要です。私も一時、油絵を始めたことがありますが、同じ趣味でも気持ちに余裕が無いと難しいなと感じました。いい画に仕上がるといいですね。

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今年の梅雨は雨が少ないかと思っていましたが、昨夜からまとまった雨になりました。我が家の前の道路も浸水するのではと心配しましたが、意外と順調に排水されたようで、今朝は問題なく通ることができました。
そして天気予報では大雨洪水警報が出されていましたが、日中は小降りとなり、傘無しで過ごせる時間もありました。



沈下橋跡

そんな夕方、仁淀川を渡ってみると高知自動車道の仁淀川大橋のあたりは、ほんの少しですが川霧が発生していました。水嵩もだいぶん多く、山間部では天気予報通りの大雨が降ったようです。梅雨末期には豪雨になります。


昭和47年(1972年)7月5日、土佐山田町繁藤付近で起きた大災害は、最初の土砂崩れの救出活動をしていた消防団員や警察などが、次に起きた大規模な土砂崩れに巻き込まれ、60名もの人が亡くなるという大災害となりました。


(キョウチクトウ)


(キキョウ)

自然災害ではまさかと言うことが起こります。避けようのないものもあるかも知れませんが、防災意識だけは持っていたいものです。


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ときどき、海が見たくなって意味もなく出かけることがあります。



富士見浜

幹線道路から外れ、海沿いの峠道を進んでいると道ばたにクチナシを見つけました。緑のなかに風車のような白い花が一面に咲いており、車の窓を閉めていてもその香りが漂ってきます。




車を止めてみると眼下には碧い入江も広がっていました。太陽が輝き、養殖筏と作業をしている小舟も見えます。



野見

海とクチナシ、へんな取り合わせだなと思いながらもしばらく、景色と香りを楽しみました。

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オーストラリアではよく、ビールを飲みました。それらのご紹介です。


(6月10日:QF22便機内食・夕食)


(6月11日:シドニー「I'm Angus」

夕方から夜にかけては毎日、練習やコンサート本番がありましたので、レストランで食事をする機会が全然、ありませんでした。
とくにキャンベラではホテルのレストランの閉まるのが早く、ホテルの回りには店が全然ありませんでしたので、昼間に買い物をして冷蔵庫に入れておくというのが日課になりました。


(6月12日)


(6月12日:お寿司です。醤油、ワサビは別に付いています。)

しかし、ホテルの部屋の冷蔵庫が最初、動いていませんでした。いくら冬場とはいえ、製氷室の水がそのままになっているのはおかしいと思い、フロントに電話して調べてもらいました。
係の方が来て扉を開けて確認。次に、冷蔵庫はキャビネットのなかに収納されているのですが、本体を引き出してコンセントを確認。すると、コンセントのスイッチが切れていました。


(6月13日)


(コンセントの形状。ポットのお湯はあっという間に沸きます)

オーストラリアの電気はAC220Vのため、コンセントには通電用のスイッチがあります。しかし、キャビネットのなかのコンセントまでは気がつきませんでした。この部屋の冷蔵庫はいつから作動していなかったのか、気になりました。


(6月14日:麒麟の一番搾り。3ドルほどで高価です。)


(6月15日)

ところで、この買い出しはホテルから15分ほど歩いたところにあるショッピングセンターまで行かなければなりません。でもここは、キャンベラでも最大のSCのようで、とにかく品数は豊富に揃っています。
うれしいことにビールはオーストラリア産はもとより、各国のものが並んでいました。ほとんどが350ml前後の小瓶ですが、1.6ドルから3ドル(1ドル=87円程度)で買えます。日本のキリンもありました。


(6月16日:コンサートの打ちあげ用に買いました)


(6月17日:シドニーの飲茶店)

このほか、部屋の準備ができるまで待ちながらシドニーのホテルで飲んだビール、それと帰りの機内で飲んだビールもあるのですが、残念ながら撮るのをわすれました。
さて、これだけの種類を飲んだのですが、何が美味しかったかというと、どれも美味しかったです!

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子どもの足の怪我が治るのにもうしばらくかかりそうなので、点検に出しました。代車は不要でしたので、雨が降っていたら家まで送ってもらうことにして出かけましたが、なんとか持ちそうなので送りはお断りし、歩いて帰りました。


我が家まではまっすぐ歩けば30分ほどの距離ですが、最近はあまり歩いていないので遠回りをしてみました。しかし、梅雨時はやはり歩くのは辛いですね。10分も歩かないうちから汗が噴き出してきました。


(コマツナギ)

途中、田んぼのあぜ道で薄いピンクの小さな花が群れ咲いているのを見つけました。






背丈はほとんど無く、畦を覆うように咲いています。あとで調べてみるとアゼムシロ(畦筵)だとわかりました。夏場の雑草のようですが、アップで見てみるとちょっとした蘭のような形をしていて、なかなかおしゃれでした。


こちらはムラサキシキブと混同されるコムラサキです。この花の撮影には何度かチャレンジしているのですが、なかなか気に入ったものが撮れません。しかし、あまり時間をおくと季節外れになってしまうためご紹介することにしました。

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キャンベラでオーストラリア戦争記念館を見てきました。宿泊したホテルから歩いて10分くらいのところにあり、キャンベラに着いた日に行ってきました。


キャンベラではほとんどの施設(国立、公立)が入場無料です。この日(6月12日)は「クイーンズバースデイ」という祝日で、多くの人で賑わっていました。
歩道を歩いていくと、快晴の空が眩しく、木々の紅葉も未だ残っており、なんとも清々しい気持ちになります。




そんな気持ちで館内に入りましたが、順路に沿って展示を見ていくうちに、改めて戦争という事実に直面しました。ご存じのようにオーストラリアは軍隊を持っており、イギリスと深い関係があります。このため、イギリスが参戦した全ての戦争にオーストラリアも参加しています。




展示は広範囲に渡っていますが、主として第二次世界大戦の資料が豊富にあります。その中には日本やイタリア、ドイツの資料も分け隔て無く展示されています。
見学している人はご地元の方や欧米人が多いように思いましたが、日本の資料(大日本帝国軍)の前に立つと、やはり日本人であることを意識してしまう自分がいました。




歴史的な資料とともに大きなスペースを取っているのが、航空機やタンク(戦車)、特殊潜行艇、軍用車両などの実物展示です。日本の”零戦”や、シドニー湾に侵攻した特殊潜行艇も展示されていて、驚きました。


日本では戦時中、勲章をもらった人を英雄視したことがあったと思うのですが、戦後は軍隊の放棄と言うことから表から消えてしまいました。しかし、ここオーストラリアでは戦功のあった、勲章をもらった英雄が沢山、掲示されています。いまでもイラクなどに派兵されていることを思えば、国のため(?)、世界の平和のために戦っている兵士を称えるのは当然かも知れません。




圧倒されるほどの資料や展示を見て最後のコーナーにはいると、そこは終戦(第二次世界大戦)を喜び、平和を喜ぶ人たちの展示スペースでした。写真や絵画などで終戦を喜ぶ人たちの模様が描かれており、日本の国旗にも英語で終戦の喜びや、捕虜になったものの、温かく接してくれたことへの感謝の言葉が書かれたりしています。
ここに来てこれらを見ているうちに、私の身体の中に熱いものがこみ上げてきました。誰もが戦争には反対するのですが、その恐ろしさを知らないまま過ごしてきたのに、戦争が終わったことにたいしての喜びの表現は絶対的に理解できたのでした。




キャンベラではいくつかの施設を回りましたが、どこにも次の世代を担う子どもたちがいました。そしてその横には両親がおり、祖父母がおり、また、引率の先生がいました。オーストラリアの歴史、そして悲惨な戦争と平和を具体的に教えていく、これが一番の教育ではないだろうかと思いました。
海外にはすばらしい美術館が多くあり、それを見ることを目的とする人もいます。でも、今回の旅行でこの戦争記念館を見ることができたことは、私にとっては美術品を見るよりもっと有意義な時間となりました。



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