浄瑠璃寺を出て、円城寺へ向かいます。このルートは、修学旅行で来たルートです。
円成寺は、奈良から柳生へ向かう国道沿いにあり、やはり交通の便は良くありません。それだけに、連休中でも静かなたたずまいのままです。
楼門(重文)。前に来たときには、楼門の古さが強く印象に残りましたが、今見るとそうでもありません。見る側が古くなったのかもしれません。
こちらは本堂(重文)です。本尊は阿弥陀如来像(重文)です。
奥に見えるのは多宝塔です。多宝塔自体は平成になって再建されたものですが、この中に若き日の運慶作の大日如来像(国宝)が安置されています。この像は2月に金沢文庫で開催された運慶展に展示されており、そのとき以来です。
こちらは春日堂、白山堂(いずれも国宝)です。
ちなみに山号は忍辱山(にんにくせん)は、このあたりの地名となっています。
円成寺を出た後は、奈良市内へ向かいます。
途中、八重桜が見事でした。
さて、奈良市内へ行くには柳生街道をそのまま行けばよいのですが、混んでいそうなのと高畑周辺が次の行動に都合が良いので、旧柳生街道に入りましたが、車一台がやっと通れる位の道で、結構大変でした。この道は滝坂の道と呼ばれるハイキングコースになっており、歩いている人も結構いました。
旧柳生街道を抜け、奈良奥山ドライブウエイに入ると、こんな看板を見つけました。
滝坂の道沿いには数多くの石仏がありますが、その中のひとつ、地獄谷の石窟仏です。
奈良時代後期作とか平安時代作とか、製作年代ははっきりしないようですが、屋外にありながらこれだけの彩色が残っているのはすごいことだと思います。
この道路からは、天気がよければ奈良市街が一望できるのですが、前日位から襲来した黄砂の影響でほとんど眺望は効きませんでした。
(その3に続く)