室生寺は、国道165号「初瀬街道」から、車で10分程度山間に入ったところにあります。
新緑が美しい道を進み、少し手前の駐車場に車を止め、川沿いの店が立ち並ぶ参道を進みます。
程なく朱塗りの太鼓橋に到着。ここから境内に入ります。
仁王門をくぐります。
まず現れるのは、鎧坂。ちょうど石楠花と百日紅が見ごろでした。
鎧坂を上ったところにあるのは金堂(国宝)です。
金堂のたたずまいもすばらしいですが、中もすごいです。十一面観音立像(国宝)をはじめ、国宝、重文の像が並ぶ光景は息を呑むほどです。
金堂の左手にある弥勒堂(重文)。
ここには弥勒菩薩立像(重文)、釈迦如来座像(国宝)などが安置されています。
さらに石段を登ると、灌頂堂(本堂)があります。
本堂のさらに上、五重塔(国宝)があります。屋外に立つ、最小の五重塔です。
文化財級の仏像は、えてして展示物と化していることも多いのですが、室生寺ではそんなことはなく、昔と同様に安置されているところがすごいと思います。
そして、この寺の持つ雰囲気、なんと言うか、気持ちが明るくなるような感じがして、とても気に入りました。女人高野の印象からはもっと厳しい印象の場所かと思いましたが、長谷寺と丁度逆の印象でした。
以下、ちょっとだけ花の写真です。
石楠花の花です。
こちらではミツバチさんが仕事中。
そして、百日紅です。
室生寺からの帰路、参道にある「室生 よもぎ餅本舗 もりもと」さんでよもぎ餅を購入。
普通のよもぎ餅と、焼き餅の二種類があります。両方食べてみましたが、普通のほうは若干よもぎが強い感じ、焼きの方がよもぎと餡がマッチしていて、個人的には焼きのほうが好みです。
さて、次は、この回の旅行、奈良で最後の目的地、大野寺へ向かいます。大野時は、国道から室生寺へ向かう交差点のすぐそばにあります。川沿いの狭い場所にある、小さなお寺でした。
川を挟んだ対岸の崖にある磨崖仏です。
なんとも静かで時の流れが止まったようなところでした。元は室生寺の西の門で、これより内は聖域だったそうです。
(その4に続く)