この日も、朝早く出発し、長谷寺に向かいます。
長谷寺は丁度ぼたん祭りの期間中ということで、かなりの混雑が予想されます。
ということで、8時半過ぎには長谷寺に到着、しかし、長谷寺横にある長谷寺駐車場はすでに一杯、かろうじて最後の1台で停めることができました。
長谷寺に来るのは初めてです。
仁王門(重文)。
仁王門の先は、登廊と399段の階段を登っていきます。
登廊の途中は、ぼたんが丁度見ごろでした。ぼたんの花は、普段あまり見る機会がないですが、結構良い香りがします。
階段を登りきると、本堂(国宝)です。
本堂は、巨大な十一面観音を安置する正堂と、板葺きの広間、礼堂から構成されています。間には相の間と呼ばれる細い通路があり、参詣者はこの相の間から参拝するようになっています。
今日は5月5日、真言宗豊山派の開祖、専誉僧正の命日ということで法要が行われており、荘厳な雰囲気でした。
ところで、この相の間の雰囲気ですが、どこか日本離れした感じがある・・・インドのヒンドゥー寺院に似ているのです。
この本堂には、清水寺のような舞台があります。舞台から見た風景です。
舞台から見た本堂です。
こちらは五重塔。戦後に立てられたもので、日本で二番目に小さい五重塔だそうです。近くには三重塔の礎石が残っています。
長谷寺は、来る前の印象では、花の寺、ということもあり、やさしい感じの寺を予想していましたが、実際には修行の場、といった雰囲気で、張り詰めた空気が心地よい場所でした。
JR東海の新しいCMが長谷寺ですが、長谷寺の雰囲気がよく出ていると思います。
この日は、長谷寺までの道は9時45分に車両進入禁止となりました。長谷寺までの道は参道となっていて、細い上に店が立ち並び、歩行者が多いので、国道沿いの駐車場に停めて歩いて参拝するのが正解かもしれません。
次に向かったのは、少し桜井市街に戻ったところにある、聖林寺です。
ここの十一面観音菩薩(国宝)は有名で、フェノロサ等が絶賛したことで知られています。もともとは別の場所にあったようですが、今はこの場所にあります。とにかく、素人目にもそのバランスのよさはわかります。逆にあまりにも整いすぎていて、物足りないほどです。
ここのご本尊は、石でできた、顔の大きい巨大な子安地蔵です。
聖林寺は、桜井市の南の高台にあり、本堂からは町を一望することができます。
ところで、今回の旅行では、ほとんど寺社ばかり巡ってきましたが、次は、古い町並みを巡ります。
(その2に続く)