ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

JAPAN IN A DAY(ジャパン イン ア デイ)

2012-11-03 13:58:10 | さ行

2011年に
リドリー&トニー・スコット兄弟が製作した、
「LIFE IN A DAY」の日本バージョンです。

「JAPAN IN A DAY(ジャパン イン ア デイ)」53点★★☆


世界中の人から、ある一日の一コマを送ってもらい
それをつなぎ合わせて1本の映画にする
“ソーシャル・ネットワーク・ムービー”という手法を編み出した
前作「LIFE~」。

その手法を「いいね!」と思ったフジテレビが
リドリー・スコット監督に
「続編を作りませんか」と持ちかけて実現したのが本作。


世界12ヵ国、8000本の
「2012年3月11日の日常の一コマ」をつないで映画にしたものです。

まあ言わずもがな3.11がテーマで

舞台はほぼ全て日本。
内容も被災者の体験談や、原発反対デモなどが多い。

確かに被災者の生の声に
ズキンとする場面もあります。

このスタイルの映画だからこそ、の意味はそこにあるのでしょう。


ただ、やっぱりアイデアとコンセプトをいただいた
二番煎じではあるわけで、

前作のような新鮮さはない。

それに前作は
「世界中に同じ太陽が昇ってるんだ」という
あったり前なんだけど、意識してなかった事実を改めて感じさせたところが
おもしろかったんですよねえ。


単純に国による生活習慣の違いとかね。

結局「ソーシャル・ネットワーク・ムービー」って、
限定地域や物事に範囲が狭まっていけば、

町内会や同窓会ムービーに
果ては「ホーム・ムービー」に戻ってしまうということがわかったというか(笑)
本末転倒?という(笑)

特に今回は、同じ人や家族や家が何度も出てくるので
人の家の匂いや
こたつのなかの匂いすら匂ってくるようなホーム感が(苦笑)

子どもばっかり出てくるのも
なんだかなあという感じ。

もうちょっとひねってくださいで賞。


★11/3(土・祝)から全国で公開。

「JAPAN IN A DAY(ジャパン イン ア デイ)」公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする