20年前に日本で初めて
劇場公開されたドキュメンタリー。
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いま、この映画を見ることには
大きな意味があります。
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「阿賀に生きる」72点★★★★
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「新潟水俣病」の現場となった
阿賀川周辺に暮らす人々の話。
しかし、難しく考えないでほしいんです。
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“病気”をクローズアップするのではなく、
あくまでもそこに生きる「人」とその暮らしを静かに描いているので
とにかく田舎の映像も美しいし
ホッと心に染みるものがあります。
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すごいのは
監督始め7人のスタッフが3年間、
集落の民家を借りて暮らしながら撮影をしたということ。
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地元コミュニティに溶け込み
田んぼを手伝って撮影がそっちのけになることもあったというから
いいですねえ(笑)
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いま、そんな撮りかた不可能じゃない?
そんなふうにして撮られた本作には
撮る側と撮られる側の自然な絆が、確かに感じられるんですねえ。
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おおらかで遠慮のない老夫婦のやりとりに笑い
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酒の入った仲間うちのやりとりに笑う。
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夫婦という最小にして最強のユニットの強さと、
そんな個々がしっかりとつながった“共同体”の手応えを感じる。
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そのつながりを以て
土地の恵みを得て、そこで生きる彼らには
真の豊かさと、強さを感じる。
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それが現代に
20年前のこの作品を観る意味だと感じましたが、
さらに考えさせられるお話がありました。
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発売中の『週刊朝日』11/30号の「ツウの一見」で
日本のドキュメンタリー映画研究家である
阿部マーク・ノーネスさんにお話を伺ったんです。
ノーネスさんは本作の英語字幕を担当していて
佐藤真監督らをよくご存じで、
「彼らはホントに貧乏で、山形国際ドキュメンタリー映画祭に来たときも、
宿泊場所がなくて、橋の下で寝てたんだ
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衝撃の話を教えてくれました(笑)
さらにノーネスさんは
昨年の山形国際で震災を扱った多くの作品が
「現地にとりあえず行って、知らない人に質問して、帰ってきて作る」
悪く言えば“撮り逃げ”的だったと憂いてました。
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3年間も現地で暮らしながら撮る、というような手法は
「阿賀~」で終わってしまったと。
でも、いまでも不可能じゃないと。
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そういう手法でこそ、訴えられるものがあると
現代にわからせるためにも
この映画には意味があるんだとノーネスさんはおっしゃっていました。
すごくそのとおりだと思いましたので
長々と書いてしまった次第。
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観るべきドキュメンタリーです。
★11/24(土)からユーロスペースで公開。
「阿賀に生きる」公式サイト