ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ボディ・ハント

2012-11-15 22:58:31 | は行

最初怖くて、中身がおもしろい
割にいいパターン。

「ボディ・ハント」69点★★★☆


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アメリカの郊外のある一軒家で
10代の娘が両親を殺すという陰惨な事件が起こる。


4年後。

事件のあった家の隣に
都会から17歳のエリッサ(ジェニファー・ローレンス)と
母(エリザベス・シュー)が越してくる。

隣家を無人だと思っていた二人だが、
その夜、隣家に明かりが灯る。

実はその家には
一人生き残った息子ライアン(マックス・シエリオット)
住んでいたのだ――。

生来、面倒見のいいエリッサは
近所ではぶんちょにされてるライアンを
何かと気にかけるようになるが・・・。

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最初は憑依?霊?的な
ありありな脅かしで始まるものの、

蓋を開けてみると想像以上に中身が濃く
練られていました。

「SAW」「メメント」のプロデューサーたちが関わっており
ホラーっぽい風体から、
青春ムービーふうの体になり(それもまた定番ホラーを連想させるんだけど)

そこからまた転じていき、
「そうだったのか!」
意外に楽しめるんですねえ。

なんといっても
10代から“おかんキャラ”な女優、
ジェニファー・ローレンスの役当てがうまい。

母にも
「博愛精神に溢れ、いつも一番弱い子の味方をする」
と言われてしまうような

姉御な彼女だからこそ
この映画の状況に陥るわけで

その説得力が実に大きいですね。

まあざっくり言うと
彼女じゃなければ
B級ホラーになったかもしれない・・・という(笑)

「ハンガー・ゲーム」も彼女じゃなかったら
あそこまで入り込んでなかっただろうなーと

1990年生まれで、
意外にもう22歳ですが
まあ30歳になったらどないなるんか?と
すっごく興味惹かれる女性であります。


★11/17(土)からヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開。

「ボディ・ハント」公式サイト
コメント
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