ラストの盛り返しと
エイミー・アダムスのキャラで加点!
映画「人生の特等席」71点★★★★




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メジャーリーグ最高のスカウトマンと言われた
ガス(クリント・イーストウッド)。


データ重視のスカウトマンが多いなか
地道に球場に足を運んで、選手を観察する主義を貫いている。


しかし歳を重ね、
最近はさすがに体力の衰えを感じることもしばしば。

しかも、目が見えにくくなっていた――。

そんな父を心配する
一人娘のミッキー(エイミー・アダムス)

父と娘の間には、微妙な距離があり――。


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監督のロバート・ロレンツは
「インビクタス/負けざる者たち」や「ヒア アフター」などの製作を務め、
20年の間、クリント・イーストウッドと組んできた人物。

「もう俳優業はしない」と言っていたイーストウッド氏ですが
今回はそんな盟友の初監督作に
胸を貸した、というところでしょうか。

大リーグのスカウトマンを題材に
老いの現実や世代の確執、
父と娘の無器用な絆・・・などを盛り込んだ
“王道”

伏線の張り方とか
もっとサササッと効果的にできないか?

まあ多少のひっかかりもあるんですが
ラストで盛り返してくれて、逆転です。

しかし
イーストウッド氏は82歳。

ぶっきらぼうで口悪く、目も悪く
カッとなりやすい“暴走(ぎみ)老人”

(加齢黄斑変性は、早くお医者さんに行った方がいいですよ~

さすがに最初は
「彼が現役のスカウトマン?

(ポンコツすぎね?)」と、無理な気もした。
そこを補ってくれたのが
娘役のエイミー・アダムス。


父に連れられて少女のころから球場で育ち

男社会に揉まれて育ったタフなしっかり者。

しかも野球に詳しい


快活なキャラが、よかったです。


なんつうか父娘の物語は
母娘のそれよりも
スッキリ爽やかでいい。

自分を振り返っても、そんな気がします。

★11/23(金・祝)から全国で公開。
「人生の特等席」公式サイト