庭のシークァーサーが完熟している。このまま置いておくと中がスカスカになってしまう。正月に帰ってきた次女が「あれでママレードを作ろうよ」と言っていたのを思い出して、ダメ元でやって見ることにした。なお手順や量はほっつき歩きと同様の無手勝流なので、他人様の参考にはならないと思う。
小さな木だが100個くらい収穫することができた。まずヘタを取って半分に切ってから、ざるで種を受けつつ指で果汁を絞る。実の大きさの割には種が大きくてたくさんある。果汁が1リットルくらいとれた。
次に果皮から内皮を取る。内皮に果汁が残っているので、絞った後の果皮を入れた鍋に半分くらい水を入れて、沸騰させてしばらく上下を返して全体にむらなく火が通るようにする。それから(熱いので)トングで果皮をはさんで、フォークで中の内皮をはぎ取る。火を通しているので果皮の内側の白い繊維質の部分も、内皮と一緒にある程度取れた。これはこのまま鍋に残しておいて、最後にざるでこしとる。
さあ、いよいよ果皮の千切り。小さくて丸っこいのでなかなかに手こずった。先ほどの内皮をこしとった煮汁と一緒に圧力なべで10分ほど加熱。
次に少し深めの鍋に移して、最初に搾り取った果汁を半分くらいと砂糖を適当に入れて(1キロの袋の1/4くらい)ことことと煮詰めていく。
あれれ全然固まってこない。水あめでも買ってこようかな。
ここでネットで調べてみると、種に多量のペクチンがあるので、種と一緒に煮詰めるとトロトロになるとのこと。
ザルに残っていた種と煮汁の一部を小鍋に入れて煮立てると、なるほど煮汁がトロトロになってきた。この煮汁を元の鍋に戻して焦がさないように弱火でかき混ぜていくとほどよい感じになってきた。
保存ビンを煮沸してから乾かし、瓶詰めして完成。
手前のマグカップは最後に少しの水を鍋に入れて、残ったママレードを溶かしたホットシークァーサーで、ほんのり苦くて酸味のある香りのいい飲み物になった。
砂糖が少ないので日持ちはしないが、我が家では瓶のまま冷凍庫に入れておくのでこのくらいがちょうどいい。ネットの情報によると、苦味を取るためには果皮をゆでこぼすといいようだ。しかしゆでこぼすと果皮に含まれるノビレチンという成分も流れ出てしまうので、お好み次第かな。ノビレチンはポリフェノールの一種で、認知症やメタボリックシンドロームを予防、あるいは改善する効果が期待できるそうだ。
それならこのマーマレードをお湯にいれて、お茶代わりに飲むのもいいかもしれないな。