青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

紫式部じゃない「光源氏」?

2021-04-06 | こんな「モノ」ありました!

昔、僕がレンタル・ビデオ屋のアルバイトで店長をしていた時の話。

ある時、「光源氏のビデオ置いていますか?」という、お客からの問い合わせが急増しました。また、「光源氏の“太陽がいっぱい”置いていますか?」という質問もありましたが、“太陽がいっぱい”は、アラン・ドロンの映画ですよ・・・と答えたら、踵を返されてしまった記憶もあります。洋画しか興味のなかった僕は、源氏物語が映画化された話を耳にしておらず、大学で友人たちにその映画について尋ねると、大笑いされました。

「それ多分、今人気の“光GENJI”のことだと思うよ。」

その後、ビデオが入荷すると、常に貸出中状態に。とても人気があったので、どんなグループかと見てみると、ローラースケートを履いていた・・・という昔話を久しぶりにした所、

「“光GENJI”のメンバーは“光”と“GENJI”の、まあ言えば2つのユニットから成っていたのは知ってるよね?」と言われました。そんなこと僕が知るはずがありません。

「ひょっとして、“トニセン”と“カミセン”も知らない?」

トニセンって、トニー・セント・クレアー?(ここで笑えるのは年季の入ったプロレスファンだけ?)と、ボケた話は横に置いておいて・・・僕は勿論知りません。🥶

「え~!普通は知ってるよ」と言われました。

“トニセン”と“カミセン”を知らないのは、僕だけではないハズ!青春時代に専門的な(偏った)趣味ばかり楽しむと、僕のような人間になるんですね。(笑)


2009年9月9日 ビートルズ [MONO盤] 入手の日

2021-04-06 | 青春の音盤

国産で初の長時間再生が可能となったLPレコードが発売されたのが1951年。1960年代初期にはレコードがステレオ化され、レコードプレーヤーの付いたステレオで聴くことが出来る再生装置を持つことが、中流家庭の憧れでした。

ビートルズの音楽は、そういう時代背景を受けて、発売当時はMONOとステレオ盤の2種類が発売されていました。そして、ビートルズ本人たちは、モノラル盤に力を入れており、ステレオ盤のミキシングには興味も持たずに人任せにしていたのです。

だから、ビートルズが本当に力を入れていたモノラル盤を聴かずに、ファンとは言えない・・等と1世代上のファンから教えられた時は驚きました。僕の家ではビートルズのレコードを発売当時に買って聴いていましたが、それはステレオ盤。モノラルは聴いたことがなかったのです。

聴きたいと思っても、MONO盤の英国オリジナル・レコードは、僕が学生の頃には既に驚くようなプレミア価格。とても手が出るものではなかったのです。

ところが・・・ザ・ビートルズの全オリジナルアルバムを最新技術で高音質化させたリマスター盤が、2009年9月9日に発売となり、この時はかなり大騒ぎになりました。そしてこの時です。ビートルズのモノラル盤もCD化されて発売されたのです。遂に入手できる日が来た、MONO盤を聴ける日が来たと喜びました。

ビートルズのMONOの思い出。僕はその発売日に、間違いなくタワレコ渋谷店にいて、ビートルズのCDが、ステレオ盤もモノラル盤もバラ売りもが山ほど積まれ、店内、特に1階全てがビートルズ一色になっていたのを見ていました。

当時の新聞記事によると「ザ・ビートルズの全オリジナルアルバムを最新技術で高音質化させたリマスター盤CDが9日、世界同時に発売された。日本は時差の関係で、ワインのボジョレーヌーボーと同じく、世界で最初に発売が可能だった為、東京都内の複数のレコード店で、午前0時より販売した。

東京・渋谷のタワーレコード渋谷店では、ムッシュかまやつさんらをゲストにカウントダウンイベントが開かれ、9日午前0時になるとファンが次々とCDを買い求めた。この日発売されたのはデビューから最終までの13アルバムと未収録曲を加えた計14アルバム(各2600円、2枚組みは3700円)。CDの売れ行き不振が続く中、発売元のEMIミュージック・ジャパンによると、このCDは予約だけで100万枚を突破している。」

この時、僕がやっと変えたMONO‐BOXがこれです。