僕は個人的&基本的には、トップ・ユーチューバーと呼ばれている若者が嫌いではありません。賛否両論物議を醸すこともありますが、車も要らない、異性との交際が面倒だという若者よりも、僕の若い時に近いからです。お金も欲しい、高価な腕時計も欲しい、自動車も欲しいし、ハイブランドの服を身に付け、ガールフレンドとの交際もしたい。そう名言している点に好感を持ちます。
僕はハイブランドの服には興味はありませんでしたが、自分の自動車を買って彼女とドライブに行きたい、ゴルフに行きたい、格好いい腕時計が欲しい、高級オーディオが欲しい、ビデオデッキや大画面テレビも欲しかった。だから、大学では部活も勉強も頑張り、少しでも高い給料をもらえる会社に就職し、力が付けば更に高給を求めて転職をしました。結婚、子供、マイホームと順に手に入れて来ました。僕よりも上の世代の人たちにとっては、それが当たり前の人生設計でした。
現在の世の中を眺めると、そうやって自分が何かを手に入れたくて頑張るよりも、いろんなものを手にした人を羨み、チャンスがあればその地位から引きずり落としてやろうという人が本当に多い。自分が這い上がるよりも、他人を貶める方が簡単だからです。そういう考えは持たないよう、当たり前のことを当たり前に行い、自分のなりたい自分になるよう努力する。そういう人間になるような子育てを、僕は自分の子供にしました。きっと僕よりも恵まれた人生を送ってくれると信じています。
この「ひかる」というユーチューバーはいろいろと世間を騒がせますが、面白い。口も立つけれどアイデアや、やる気も全面に出ている。だから朝倉未来・海の兄弟と共に、彼らの番組を楽しく見ています。
そのヒカルが本日、初の書籍を発売しました。彼のユーチューブで発売までのドキュメンタリーを見ることが出来ますが、徳間書店と組んでの仕掛けが面白い!目標とする所、その戦略もユニーク。内容は今更僕が「ためになった」と思う事はありませんが、今の若者に期待したくなる発言が多く、これまで知らなかったヒカル個人を知ることが出来て面白かったです。
10種類のステッカーから1枚を封入し、それが見えないようにするために、せっかく表紙、裏表紙、挙句に帯にまで無駄に(笑)「箔押し」を施しながら、シュリンクすることでその効果を半減させたり(笑)3種類の表紙を作成したり、写真集かと思うようなカラーページもあれば、他にもいろいろな工夫がされています。
ページ数は少な目も、中身には文字がぎっしりで読む量に手抜きはありません。最初で最後の1冊、言いたいことは全て載せたとヒカルが言うだけのことはあります。
初版10万部、発売前重版10万部。この異例の発行部数の多さは、ファン向きの本にしないため。ヒカルを知らない人に買ってもらうためには、書店に足を運んだ人の目に留まらないと意味がない。そのためには、書店に1冊あるかないかでは話にならない。本屋に並んでいないといけない!とのことから決定したものでした。
結果、僕の住んでいる郊外の小さな書店の新刊コーナーにも並んでしました!ガーシーの本は1冊も入荷が無かった書店です。この表紙は一般向けのもの。今日の記事の1枚目の写真は僕が購入したアマゾン限定のものです。TUTAYAにはTUTAYA限定の表紙のものがあります。
「本」というものは、いろんな人たちによって作られます。まともな出版社のまともな本なら校閲も入って、誤字脱字や内容に間違いがないかまで調べられて発売されます。ネットニュースの文字とは全く存在感が違う。だから僕は書籍が好きです。
野望を持った若者が、自分の夢の為に書いた本。ぜひ手に取って、今の野心を持った若者を知ってみてはいかがでしょうか?毎日何となく生きている若者には、同年代にこんな人間がいるという刺激を受ける良い機会になると思います。