ここは大阪市西淀川区の「佃」(つくだ)、昭和41年の写真です。
佃は神崎川と左門殿川の間にある中州です。古来漁業が盛んで、天正年間、徳川家康が当地を訪れた折に、白魚を献上したことが縁で、江戸時代に住民の一部が江戸に移住、移住先の地は「佃島」となりました。天下の台所「大阪」が、江戸の有名な「佃島」の元祖だったのです。
千葉の勝浦が、和歌山の勝浦からの移住した人の街だったのと同じ。
写真手前、神崎川を渡ってすぐの所に「千船駅」が見えます。ここは昭和52年に高架化されました。そして、写真左上に見えるのが「佃ゴルフセンター」で、僕が生まれて初めてラウンドしたゴルフ場です。
コースは全部で6ホール。それを3周して1ラウンド。小さいながらも池越えのホールもあれば、しっかりバンカーもありましたが、あるホールのグリーンに、キノコが生えていたのを覚えています。
コース右の四角い土地は、ゴルフの打球場です。ここで生まれて初めての「打ちっぱなし」を楽しみ、その後隣接のコースで生まれて初めてのラウンドを経験しました。それまでは近所の田んぼや空き地でパットの練習、整備もされていない河川敷でアイアンの練習をしていただけなので、小さくても本物のゴルフ場に感動しました。
打ちっぱなしの料金は友人のお父さんが払ってくれ、コースの代金は自分で払ったのは覚えていますが、金額までは覚えていません。昭和51年(1976年)3月28日、春休みのことでした。スコアはみんな、笑ってしまうような数字ですね。