阪急宝塚線・豊中駅前「新開地デパート」の、おそらく「最後」となる発掘写真です。撮影時期は2006年。10年一昔と言うけれど、もう15年も前なんですね。今はこのビルも綺麗に改築されています。
画面中央「2階入口」と書かれた所を入ると、右手に1年ほど前に、セルシー閉館と同時に千里中央で店じまいした「交声堂」の豊中本店があり、その向かいは喫茶店でした。この写真でもその名残が見て取れます。今は歩道橋の途中から、このビルに入ることは出来ません。
人工広場側から歩いて来ると、70年代には、下の写真のような風景を見ることが出来ました。(1975年撮影)
下の写真は、ほぼ同じ位置から撮影したものです。
1番上は1977年(昭和52年)、中段は90年代のもの、そして下段は現在です。
場所は、現在は駅前ビルですが、その前は古い雑居ビルでした。それを取り壊して現在のビルを建設するまでの間、有料駐車場として使っていたのが中断の写真で分かります。しかもこの写真が物語ってくれていますが、新開地デパートは1階と2階で、3階より上は「ニチイ」だったことも、ビルの看板から分かります。
街中で昔の写真を頼りにして現在の位置を探す場合、写真真ん中に見えるように「質屋」の看板を頼りにすることが僕は多いです。大抵の駅前には、質屋の看板を見ることが出来ますから。そう考えると、僕は1度もお世話になったことがありませんが、質屋というのは息の長い商売だと思います。