これは1972年(昭和47年)3月に旗揚げした新日本プロレスが、最も観客動員に苦戦していた苦難の時代の興行写真です。
7月24日の「ニュー・サマー・シリーズ」の開幕戦。場所は大阪・豊中市上新田千里インター横広場。千里ニュータウン前での野外試合でした。この時の記録を残していました!左が勝ち選手です。
第一試合 リトル浜田(逆エビ固め)木原伸一
第二試合 魁勝司(背骨折り)藤波辰巳
第三試合 レオン・バクスター(首固め)木戸修
第四試合 サパタ・マルチネス(反則)山本小鉄
第五試合 豊登(逆エビ固め)ディック・ダン
バトルロイヤル8人参加 藤波(逆エビ固め)浜田
セミファイナル コーア・チキ(反則)ハロルド坂田
メインイベント 猪木・柴田勝久(2-1)ボビー・キャッシュ&エニー・ラスター
①柴田(片エビ固め)ラスター
②キャッシュ(片エビ固め)柴田
③猪木(体固め)キャッシュ
メインは3本で30分弱、観客を魅了していました。地方だからと手を抜いて早く試合を終わらせていたら、次回お客さんは来てくれません。猪木を先頭に、「次は知り合いを連れて来てくれる試合」を心掛けていました。懐かしい写真です。
木原はこの日がデビュー戦。このシリーズからやっと、バトルロイヤルを含めて、初めて8試合が組めるようになりました。有名外人レスラーなど1人も呼べず、「猪木が出場する新しいプロレス」が、唯一の売り物の時代でした。
本当に「闘魂」だけを選手一丸となって見せていた、素晴らしい時代の試合を観戦できたことは、今から思えば幸せなことです!