先日に続き、大阪の輸入レコード店について。輸入レコード店「ダン」から少し離れたご近所には、「LPコーナー」がありました。現在の阪急東通りの古本屋「まんだらけ」(ここは昔、ディスコ・フォーカルポイントでした。)の前にありました。このお店を知っている人は、現在アラカンの方には多いかと思います。
ここは2階にわずかばかりのサントラを置いていましたが、実はロック専門店。大阪では輸入盤のパイオニア的存在の店で、ジャズも合わせて在庫は3万枚。レコード屋というよりも、レコードと共に情報を売る店として認知されていました。店員さんが、結構自慢気に私物を自慢したりすることも。(笑)
家族経営店で、確かロックに詳しい3兄弟の次男が店長でした。ネイザン・イーストが来日の度に通ったのがこのお店です。よく、「このレコード珍しいよ」「探していた廃盤入っているよ」と気さくに教えてくれましたが、さすがに値段が高かった!このお店が残念なのは、周辺のお店に比べて学生の僕にとっては値段が高かったことでした。
このお店は、数あるお店の中でも1つ特徴がありました。買ったレコードはビニール袋に入れるのではなく、特別なビニールを本のカバーのようにレコードジャケットに折り込んでくれました。
これが見た目綺麗で!今も残っているレコード袋を、写真でご覧下さい。
いつもレジの中にいたお姉さん(3兄弟の誰かの奥様)が店内で倒れられ、そのままお亡くなりになって、閉店となりました。(2001年にはまだ営業していました。)今も残っていればな~と、しみじみ思うお店です。「ダン」から「LPコーナー」と反対方向には「VIC」もありました。ここはアメリカンロックに強く、直輸入盤を置いていました。(2006年に閉店しています。)
僕のこういうお店への通いは、CD時代になってストップ。90年代には仕事が忙しくなり、お店に足を運ぶ時間も無くなりました。あるいはそれよりも、時代の音楽がラップや黒人音楽などに変わって行き、僕の好みに合わなくなったことが大きいと思います。90年代以降、いわゆる新譜で購入したCDは、ジャクソン・ブラウンやイーグルス、ポール・マッカートニー、クラプトン等の息の長いアーティストだけで、2000年代からは、好きな音楽はジャズに変わりました。