夏の風物詩。
玄関ドアを開けると、正面に飾り棚。ここに季節ごとに小物を置くのですが、夏はいつもこの「昼寝ネコ」。そこに今年は朝顔が加わりました。
僕は朝顔が大好きで、ベランダで本物を毎年育てていました。しかも調子に乗って巨大なタワーを3つも!毎年種を取り、翌年も。しかし、「毎日」水やりをする時や洗濯物を干す時、蚊に噛まれるので遂に昨年、遂に終止符を打ちました。
僕が朝顔を今も大好きなのは、小学生の時の思い出があるからです。
朝顔は太陽が出て、太陽光線を受けて花が開くのでは「ない」ことをご存知ですか?花の蕾にチューインガムの袋(板のガムを全部出して空にしたもの)を被せておけば、起きてからそれを外して太陽を当てて咲くところが見える・・これは太陽光線が・・と小学校2年の時に学校の先生が言うのを聞き、「それは違うんじゃないか?」と自由研究に取り上げました。
朝顔は、太陽が昇る前の暗い時にも咲くし、太陽が昇って明るくなってからも咲くのを何度も見ていたからです。
夏休みの間、ラジオ体操に行くよりも早く起き、朝顔が何時に咲くかを観察し続けました。7月の間は、太陽と共に咲くイメージ通りなのですが、8月に入って日の入りが早くなるにつれ、朝顔の咲く時間は徐々に早くなり、遂には太陽が昇る前に咲くようになりました。学校の先生の言った「朝顔は太陽光線を浴びて咲く」は、やはり間違いだったのです。
朝顔は、実は前日の「日の入り」から10時間後に咲くという習性があることを見つけた時は、大発見をした気分でした。だから6~7~8月と咲く時間は変わって行くのです。
咲く時間がどんどん変わって行くのを知った時も嬉しかったのですが、なぜ時間が早くなっていくのかを考え、グラフを書いて睨み合っていました。そんなある日、親父の「魚釣りの手帳」日の出、日の入り、潮の時間が載っているものを見て、日の出ではなく、日の入りの時間をグラフにして、朝顔の咲く時間のグラフと比較。そこに10時間の差を見つけた時の感動は、今も忘れません。
この自由研究で、「市」から表彰されたのも嬉しかったですが、その自由研究のノート等一式を返却してもらえなかったのが残念でした。こういうものは、きちんと返却してもらいたい。後に書道や彫刻で賞を「市」から貰った時も同様に、返却されませんでした。