昨日午後、札幌Kitaraで札響名曲シリーズ 2016-17、「ロンドン~英国女王のもとに」を聴いた。
全曲英国の作曲家による作品であったが、元々(英国の作曲家に)シンパシーを感じていないこともあり、何か”音だけが大きい”という演奏会だったような気がした。
つまり、エルガーの「威風堂々」やウォルトンの「戴冠行進曲」などは、吹奏楽団のレパートリーだと思っているものだから、札響を聴きにきたはずなのに、との思いが先立ち乗れなかった。
救いは、G.ウィリアムズという女性の作曲家の「海のスケッチ~弦楽オーケストラのための」という曲がとても良かったこと。
1.強い風
2.帆走の歌
3.水路警笛
4.波濤
5.静かな夏の海
と題された5部構成の標題音楽なのだが、どれもその情景が目に浮かぶような旋律が流れ、(英国の作曲家という)うさん臭さもなくよかった。
プログラム
E.エルガー 序曲「コケイン(ロンドンの下町)」
R.ヴォーン・ウィリアムズ 「揚げひばり~ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス」*、同「コンチェルト・アカデミコ」*
W.ウォルトン「戴冠行進曲”宝玉と王の杖”」
G.ウィリアムズ 「海のスケッチ~弦楽オーケストラのための」
E.エルガー 「行進曲”威風堂々”」
演奏
尾高忠明指揮 札幌交響楽団 ヴァイオリン・戸田弥生*