今年94歳を迎えるキーンさんが、2012年6月から4年余にわたり東京新聞に連載した44編のエッセイを収録。
合わせて、浄瑠璃三味線奏者で養子の誠己さんが新潟日報に書いた「素顔の父ドナルド・キーン~ともに暮らして」と題したエッセイ17編も収められている。
キーンさんは、米国海軍の日本語学校を卒業して情報士官となり、アッツ島や沖縄で日本兵捕虜の通訳や翻訳などの仕事をしたという。
当時、すでに源氏物語などから日本へのあこがれを抱いていたが、ガダルカナル島で全滅した日本兵の日記の翻訳を通して日本人への興味を深め、53年には京都大学へ留学、日本と日本文学への傾斜を強めた。
東北大震災の後、日本に永住するとして日本国籍を取得、日本で暮らし始めた。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)