随分古い本(1984年発行)だが、ミッドウェー海戦の戦没者(日米合わせて3,300人)をすべて探し出し、彼らとその家族の人生を表わした記録文学の金字塔。
全6巻だが、今回2巻まで読んだ。
まだ全容を知り得た訳ではないが、先に読んだ米側の記録、「太平洋の試練」の印象が薄れない内に、備忘録的にまとめて置きたいと思った。
いずれにせよ、すごい内容だ。
特に、米側の戦闘の実際と戦死者の人生も詳しく描かれていることに感心した。
結局、日米が敵対して戦争をした訳だが、具体的な戦闘に動員された個々の兵員がたどった悲惨な人生には、何の違いもなかったという事実である。
そこにあったのは、生を受け、教育を受け人生を歩み始めた若い人々とその家族が直面した「地獄」であった。