一昨日午後、札幌Kitaraで「アレクサンドル・タロー」ピアノリサイタルを聴いた。
うかつだったが、当日会場に行って初めて、プログラムがバッハの「ゴルトベルグ変奏曲」1曲のみであることを知った。
タロー氏は、現在フランスを代表するピアニスト。
繊細で知性的な演奏をするピアニストとの評価だが、バッハは未知数であった。
しかし、始めの「アリア」の音が出て、この評価は間違っていないと思った。
いずれにせよ、前後のアリアと30曲の変奏とを合わせ、全32曲を(1時間15分かけて)一気に弾き切ったわけだが、終始、緊張感に満ちた素晴らしい演奏であった。