過日、拙宅のオーディオシステムについて、部屋の音響特性とのマッチングが問題だとお伝えしました。
そこで、部屋の音響特性を計測できる機材を持ち込んで、現状とこれを補償した場合の特性を測定してみました。
上図がその結果ですが、少々専門的ですが上部の左右二つの画像が生の音響特性です。
グラフは横軸が周波数で、左側が低く右に行くほど高い音を表しています。縦軸は音圧(音の強さ)です。現状、右チャンネルの中域に、少々大きな窪みがあります。
この特性を、できるだけフラットになるよう電気的に補償した特性が下部の二つで、それぞれ上部の画像に対応しています。
結果として、予想以上に良好な特性を得ることができました。
上下二つの状態での音楽を聴き比べてみると、特に、中音域にエネルギーが集中する声楽では、補償がある場合の方が歌声が中央にしっかりと定位し、厚みも出てとても美しい歌声になります。
という訳で、電気的な補償を行うことで、案外容易に良い特性を得られることがわかり一安心でした。