キャッチに「匂う高貴のエスプリ~フランス音楽の神髄を伝える名匠モントゥー畢生の名盤」とあるが、的を得た表現だと思った。
それほどすばらしい「人類遺産的名盤」である。
つまり、ドビュッシーが彼の音楽で何を表現したかったのか、また、それがどうあるべきかを体現したかのような演奏であり録音である。
ピエール・モントゥーは、1875年フランス生れの指揮者で、小生らの年代でも生演奏に接した方はそう多くはないはずだが、このレコードで聴く限りすばらしい才能を持った指揮者だったと思う。
収録曲
ドビュッシー
牧神の午後への前奏曲
夜想曲から「雲」&「祭り」
ラヴェル
スペイン狂詩曲
なき王女のためのパヴァーヌ
演奏
ロンドン交響楽団
指揮:ピエール・モントゥー
1980年 ロンドンレーベル(キングレコード)