イシュトヴァン・ケルテスと言えば、将来を嘱望されながら若くして不慮の死(水泳中高波にさわられた)をとげた悲劇のマエストロである。
その彼が残した人類遺産的名盤がある。
ウイーンフィルを振ったドボルジャークの新世界交響曲である。
このレコードはロンドン響だが、名声に恥じないすばらしい演奏である。その絢爛豪華なオーケストラの鳴りっぷりは、ケルテスならではと思った。
組曲「鳥」は聴きなれない曲だが、17~8世紀、ヨーロッパ各地で作曲された鳥を主題とした曲を現代に蘇らせるべく注力した作品という。「前奏曲」→「はと」→「めんどり」→「うぐいす」→「かっこう」の順で演奏される。
収録曲
レスピーギ作曲
・交響詩「ローマの松」
・組曲「鳥」
・交響詩「ローマの噴水」
演奏
ロンドン交響楽団 指揮:イシュトヴァン・ケルテス