風のたより

つれづれに

サンキライ (山帰来)

2006-06-28 | 季節の草花


この近くの野山でよく目にする”サルトリイバラ”は、ユリ科のつる性の
植物で、別名を”サンキライ”とも言います。

”サルトリイバラ”は茎のトゲにかかった猿が捕らえられたことからきたと
ありますが、ほんとうのことは分かりません。
またサンキライは山帰来とも書き、実に毒消しの作用があり、山に入って
実を食べて帰るところから、そんな字が当てられたと思われます。

この地方には、このサンキライの葉を使った和菓子があります。
古くからのお店ですが、このサンキライを塩漬けし、漉し餡を麩で
包んだものを、サンキライの葉で包んだ、甘さ控えめの和菓子です。

冷たい麦茶にも合いますし、周りを包んだ麩の食感は、なんとも
言えないほどまろやかです。

尾張から岐阜にかけてよく麩を食する地方から生まれたものでしょうか。
この時期、わらび餅もよく見かけるお菓子です。

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